ゴブリンジェネラル と たたかう
◇7階層
出現モンスターは相変わらず。
だけどスライムと違ってゴブリンの足の速さは体感的には7レベルくらいの人間と同じ感じ。
とはいえ、ゴブリン7レベル相当に対してこちらは人間レベル20と言う名のレベルの暴力によってねじ伏せていくことにした。ついでに捕食も。
そんな感じでやっぱり苦戦もなく。
問題無さそうだから10階層のボスまで進む事にした。
へんげって今更ながら壊れスキルでは?
……まぁ僕はダンジョン初日だから何とも言えないけど。
◇10階層
ここで僕は5ポイントを使って鑑定眼Ⅰを取得した。
ネット調べによると……これにより出てくるモンスターの名前がわかるのだ!(これ大事)
そんな訳で9階層から10階層への階段を降り、10階層に着くと数十体のゴブリンとゴブリナが大きなゴブリンを守っている。
さっそく鑑定眼を使うと『ゴブリンジェネラル』。
……つまりはゴブリンの将軍だ。
ゴブリンジェネラルは2メートル強のゴブリンで片手に剣、もう片手には僕と同じくらいのサイズの盾を持っている。
まずは取り巻きのゴブリンをレベルの暴力で倒す。
パンチを数発入れれば一体倒れる。
そして数十体ゴブリンを倒すとゴブリンジェネラルが咆哮を上げるとゴブリン一体一体が赤いオーラを纏った。
嫌な予感がしてゴブリンを殴ってみると……
ゴキ。
「いった〜!?」
そんな音が確かに鳴って痛みも結構感じる。
どうやら相当硬いようだ。
僕の手の感覚は麻痺してしまった。
……しょうがない。
こうなったらグラトニースライムになってゴブリンジェネラルごと食べ尽くしてやる!
「『へんげ』!」
僕の視線は低くなり、ゴブリンジェネラルはさらに巨大なモンスターに見える。
突然人間からスライムにへんげしたことで警戒したのか咆哮を上げるゴブリンジェネラル。
すると瞬く間に剣を持ったゴブリンや帽子を被ったゴブリンがわらわらと集まり始めた。
でも食べてしまえば関係ない。
まずはゴブリンからだ!
ん? 少し硬いな。せんべいを食べている感覚だ。
だけどゆっくりしてる暇はない!
ゴブリンジェネラルの攻撃が飛んでくる。
「いったた…」
スライムの体だからなのかはわからないがなんとか痛いと言う痛覚だけで済んだ。
そのままへんげでにステータスをぼうぎょ重視へと変える。
まりょく 100→0
まもり 100→200
【ゴブリン言語を獲得しました。】
【火魔法Ⅱ、風魔法Ⅰ、剣術Ⅰを獲得しました。】
グラトニースライムの暴食でゴブリンの言葉がわかるようになった。
だけど声を聞いていたら気が狂いそうなので 無視をしてバリバリもぐもぐと食べる。
うん、おいしい。
半時間ほどで配下のゴブリン全てを食べ尽くした。
「……あとはお前だけだ。遺言は?」
「スライム如きが調子に乗るナァ!」
どうやらゴブリンジェネラルはお怒りのようだ。
それはともかく遺言を聞いたのでグラトニースライムの攻撃力を生かしてゴブリンジェネラルの攻撃を受け止めてから食べ始めた。
うーん、人間だと殴ったときいたかったけどスライムだと噛んでも痛くないね。
「やめろ! 我は将軍だぞ! スライム如きが食って良い存在じゃない! やめ……」ゴクリ
「ふぅ。醤油せんべいみたいな味だった……」
【将軍の心得を獲得しました。】
【グラトニースライムとしてのレベルが5になりました。】
いつもの声によってゴブリンをお菓子のように食べた自分に恐怖を覚えながら我にかえったので焦って人間に戻ったのだった。
やっぱりグラトニースライムになると知能が下がってる気がする。
『レベルアップしました(以下略)』
煩いレベルアップが始まった。
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