スライム の しんか
レベルアップの音が鳴り止みステータスを確認するとへんげⅠがへんげⅡになっていた。
「へんげ Ⅱ:想像した生物の姿になる。この時、ステータスを自由に割り振ることができる。ただし自身、もしくは同性かつステータス合計値が自身以下の生物のみ可能。」
どうやらへんげを使ったときにステータスを自由にいじれるらしい。
腕の時計を確認するとまだダンジョンに入ってから3、4時間ほど。
もう少し潜れそうなので僕は6階層への階段に向かった。
◇6階層
6階層に到着すると人は数人いた。
とは言え各自の戦闘に夢中みたいだからここでへんげしてもあんまり問題は無さそう。
しばらく様子を見て分かったのは、出てくるモンスターは『スライム』、棍棒を持った『ゴブリン』、そして盾を持っているゴブリンの雌種『ゴブリナ』だ。
まずはゴブリンを倒しそうと思ったが今の僕は素手だ。
これでは歯が立たないのでスライムにへんげしてゴブリンを食べる作戦に出た。
ここで注意するのはスライムよりゴブリンの方が動きが速いことだ。
このままでは棍棒で潰されて終わりだろう。
なぜならステータスに速さの項目はないからである。
だったらステータスを守りに割り振ってゴブリンの攻撃を効かなくすればいいのだ!
「『へんげ』!」
スライムにへんげし、すぐにステータスを割り振った。
____________________
シーカーネーム『 (未設定)』
レベル15
〜省略〜
まりょく 85→0
まもり 85→255
たいせい 85→0
〜省略〜
ポイント15
スキルビルド『へんげ Ⅱ』
種族ビルド『スライム言語/捕食Ⅳ』
____________________
これだけあれば充分でしょ。
僕はゴブリンに真っ正面から口を開けて食べ始めた。
「gugya!?」
ゴブリンが何か言っているが数秒で食べ終わった。
……と、その時だった。
【条件:他種族を捕食しレベルがⅤになることを満たしたので進化が可能です。進化先を選択してください。】
ライセンスに進化先が表示される。
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○グラトニースライム
暴食系譜の道を歩み始めたスライムへの道。
種族ビルドに『暴食』が追加される。
____________________
一つしかないのでそれを選択したのだった。
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