ダンジョン を すすむ
◇2階層
2階層への階段を降りた僕はさっそくモンスターを探す。
だけど2階層も初心者向けの狩場であることは変わりないからか、1階層並みに人がいる。
たぶん…いや、間違いなく1階層よりレベルの高いスライムだろう。
講座で聞いた話では5階層毎にボスがいてそこから難易度が一段階上がるらしい。
なら5階層までは所詮スライムなのでは?
僕はそう思いながらさっそくと5階層へ向かった。
◇5階層
4階層までは案の定スライムは素早く動くことができないので普通に走るだけでもスライムに追いつかれることはなかった。
そして5階層に着いた。
人数は運が良いのか僕一人。
まぁこのあたりの階層は初心者向けって聞いてたからみんなサクサクここを卒業してるのかも。
そして少し遠くにはスライムらしきモンスター一匹……これは楽勝では?
そう思って僕はスライムに近づいて踏んづけようとした…………
しかし、そのスライムは踏んづけるにはあまりにも大きかった。
「え、倒せないじゃん。」
ここの道中レベルアップはしなかったが数匹はスライムを倒した。
踏んで。
だけどこのスライムは踏んづけることはできない。
一旦距離を置いて戦略を練ろう。
と、足を動かしたその時だった。
「kuiiiiiiiii!」
スライムが鳴き声を発すると地面からポコポコと数え切れない程の普通のサイズのスライムが現れた。
だけど所詮はスライムだろう。
そうたかを括ってスライムの攻撃を避けながら4階層への階段に向かっているとスライムが苛立っているのか僕に攻撃して仕留め損なったスライムを同じある1匹のスライムが共食いしたのだ。
「!」
そこで僕は閃いた。
このスライムはステータスでも僕より低いだろう。
そしてスライムは共食いしても大丈夫っぽい。
ならやることは一つ!
「『へんげ』!」
僕はすぐ近くにいるスライムをイメージしてスライムになった。
すると視線はとても低くなり手も足も感覚が無くなった。
「にんげん、スライム、なった!」
「なかま! なかま!」
「しんいり、おいしそう!」
スライムの言葉が分かる!?
と、僕が感動しているとおいしそうと言う不吉な言葉が聞こえてこのスライムたちを僕が食べると言う目的を思い出す。
せっかく言葉がわかるようになったけど僕の命がかかってる。
覚悟を決めて近くにいたスライムにかぶりついた。
味はしない。
水を飲んでる感覚だけどお腹は膨れない感じで不思議だ。
僕はスライムを片っ端から食べまくる。
そして数分後には残るはあのどでかいスライムだけだ。
このままあいつも食べよう。
「や、やめろ! ぼくをだれだとおもってる! ここの主、ビックスライムさまだぞ!」
「知らないよ。」
僕はビックスライムの後ろに行って食べ始めた。
大きいスライムだったので数分かかったが食べ終えて『へんげ』で人間に戻った瞬間にレベルアップがうるさかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます