( ・-・)

月夜猫×夜桜月

プロローグ

土砂降りの雨が、ザァザアとふる。

一人の幼女が、右目をおさえながら、とても必死になって走って来る。どうやら前もしっかりとみえていないようだ。俺は、気がつくと少女に向かって、無意識に走り出していた。


「はぁツ、、、はぁっ、、、!」


少女は、荒い呼吸音を周りに響かせながら、走る。目はうつろで目の焦点が合わない。5メートルほど近づいた所の距離で少女は、俺の存在に気づいた様子で、ビクッとかたを震わせた。


「き、君だいじょうぶか!?」


「ツツ!、、、ゃ、」


「!」


「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だツ」


早口であり、ほとんど聞こえないくらいの声で同じ事を繰り返している。


「もう、、、あんな目には、、、本当に、、、」


「、、、怖いよ、、、ツツツ!」


少女は、俺を警戒しながら怯えた様子の目をこちらへ向ける。


























「もう、、、何にも信じられない、、、」
























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( ・-・) 月夜猫×夜桜月 @TUKYONEKO

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