( ・-・)
月夜猫×夜桜月
プロローグ
土砂降りの雨が、ザァザアとふる。
一人の幼女が、右目をおさえながら、とても必死になって走って来る。どうやら前もしっかりとみえていないようだ。俺は、気がつくと少女に向かって、無意識に走り出していた。
「はぁツ、、、はぁっ、、、!」
少女は、荒い呼吸音を周りに響かせながら、走る。目はうつろで目の焦点が合わない。5メートルほど近づいた所の距離で少女は、俺の存在に気づいた様子で、ビクッとかたを震わせた。
「き、君だいじょうぶか!?」
「ツツ!、、、ゃ、」
「!」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だツ」
早口であり、ほとんど聞こえないくらいの声で同じ事を繰り返している。
「もう、、、あんな目には、、、本当に、、、」
「、、、怖いよ、、、ツツツ!」
少女は、俺を警戒しながら怯えた様子の目をこちらへ向ける。
「もう、、、何にも信じられない、、、」
( ・-・) 月夜猫×夜桜月 @TUKYONEKO
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。( ・-・)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます