第22話 動き出す者達
とあるSNS上の呟き
おーっす、最近なんだっけ、ひいらぎくん?だっけ?なんか新しい配信者おるやん?
アレなんかウザくね?猫かぶりっつーか、丁寧キャラ?みたいなの見ていてイタいよねー?
絶対アイツピンチになったら泣き叫んでおもらしとかしそうwwww
あ〜鼻水と涙ダラダラのひいらぎくん見たいなぁ〜笑
『うわー、この呟きの方がイタいやろ…』
『おっさんの嫉妬滲んでて笑う』
『でも確かになんかキャラ作ってそう。その内天狗になって目もあてらんない奴になると思う』
『↑嫉妬民乙』
『よなぎちゃんとベタベタすんのマジやめて欲しいわ。』
『よなぎちゃんから行ってんだよなぁ』
『ひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ねひいらぎ死ね』
『たった1回の配信でなんでこんなヘイト買ってんの?アーカイブ見たけど、クソ強い以外は普通にええ子やん』
『めっちゃ強くて顔も悪くなくて物腰も丁寧でよなぎちゃんから矢印向けられてるけど本人気づいて無い。こんなリアルラブコメ主人公が嫉妬されないはず無いんだよなぁ。だとしても叩きすぎだと思うが。』
『多分これ誰か扇動してねぇ?なんかこの前も新人の配信者にやたらヘイト向けられたよな』
『いたわそんな奴。確か魔物にボロクソやられてんのを別の配信者が配信しちゃって、一気に視聴者離れたよな』
『……なんかその時もこいつ騒いでなかった?』
『そういう奴なんやろ、多分。』
『暇なやつもいるもんやなぁ……』
「先輩、例のアカウント、動きました。」
そんなSNSでのやり取りをオフィスのパソコンで見つめる青年がいた。
「そう…やっぱり次の標的は柊 蓮司ね…」
先輩、と呼ばれた女性が鋭い目でモニターと書類を交互に見る。
書類に蓮司の顔写真と、簡単な経歴が記載されていた。
「…私たちも動きましょう。これ以上被害者を出す訳にはいかないわ。」
「了解っす!」
そうして2人は動き出す。
制服と思われるジャケットに刻まれた、桜の代紋と共に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます