第64話
ユナさんが突撃した日から、数日が経って朝のルーティンを終えた私は、リビングでメールのチェックを始めます。
会社の方からいただく仕事を青羽さんからメールで頂くので、午前中は仕事を終わらせます。
集中していると、スマホが光っているのに気づきました。
画面を見ると、ユナさんからのメッセージが表示されている。
「オジ様、今日お昼ご飯一緒に食べませんか?」
高校生であるユナさんからのお昼の誘いは珍しいですね。
「もちろん。どこかで待ち合わせしますか?」
「いえ、オジ様の家でお願いします。すぐに向かいますね」
返事がすぐにきたので、彼女が来るということで、部屋の片付けを始める。
ユナさんが家に来るのは初めてではないが、やはり緊張する。
しばらくして、インターホンが鳴りました。
ドアを開けると、ユナさんが立っていた。
安西さんはいないようだ。
彼女の顔には、いつも通り嬉しそうに笑顔を向けてくれる。
「お邪魔します、オジ様」
「いらっしゃい、ユナさん。さあ、どうぞ。」
彼女をリビングに案内して、私はユナさんが来るということでパスタを用意した。コーポタージュのスープを作って、サラダを簡単に用意する。
一人暮らしが長くなったので、これぐらいは簡単にできるようになった。
「オジ様はなんでもできるんですね」
「はは、一人暮らしをしているとやらないといけないからね」
「オジ様、少し話をしてもいいかしら?」
「どうしたんですか?」
彼女は一瞬視線を落とし、深呼吸をしてから私の目を見つめた。
「オジ様は他の女性とも会う機会が多いですよね?」
この世界は男性が少ないので、女性と会う機会の方が圧倒的に多いです。
「それは…そうですね。普通に生活をしているとそうなります」
「この間、告白した通り。私はオジ様の初めてが欲しいです」
私は飲んでいたスープで咽せてしまう。
「グホッ!」
彼女のストレートな物言いに、私は戸惑いながら答えます。
「えっと、そうですね」
私はどう返そうか悩みながら、言葉を探します。
「オジ様、私はあなたを誰よりも大切に思っています。でも、それ以上に私はあなたのことを愛しています。他の誰にもオジ様の初めてを渡したくないんです!」
彼女の言葉には純粋な愛情が込められており、私は彼女の気持ちを真剣に受け止めるしかないことに深々と息を吐きます。
「私はユナさんよりもかなり年上です。それでも本当にいいんですね?」
「歳なんて関係ありません!」
「そうか、君の気持ちは本当に嬉しいんだ。私も君のことを大切に思っている。君の愛情を感じています」
自分でも驚くぐらいすんなりと言葉を口にすることができた。
私の告白に彼女の目が少し潤んでいるのが見える。
私は彼女の手をそっと握りしめた。
「嬉しいです!」
そのまま俺に抱きついてきたユナさんを受け止めます。
そのまま彼女が上目遣いに顔を上げてきた。
長いまつ毛に、女性らしい凹凸のはっきりしたプロポーション。
ユナさんの姿を見つめながら、改めて彼女の美しさに目を奪われる。
白鳥結奈さんは十八歳で、彼女の見た目はまさにお嬢様そのものだ。
彼女は長い髪を肩の下まで流しており、その髪は光を反射して艶やかに輝いている。前髪はきちんと整えられ、その下から覗く大きな瞳は深い茶色で、見る者を魅了する。
肌は白くて透明感があり、まるで陶器のようだ。
その美しい肌に映える薄いピンク色の唇は、いつも丁寧にケアされているのが分かる。
彼女の魅力を表現すれば、いくらでも溢れ出てきてしまう。
「ユナさんはとても美しいですね」
「オジ様だって、素敵ですよ」
彼女の服装はいつも清楚で品があり、今日も白いブラウスに紺のスカートを合わせたシンプルながらもエレガントなスタイルだ。
ブラウスのレースのディテールが、彼女の女性らしさを一層引き立てている。
紺のスカートは膝丈で、動くたびにふんわりと揺れて、その下に見える足は細くて長い。
彼女を見つめていると、唇を奪われていた。
キスは、ミートスパゲティの味がした。
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