第45話

「青羽さん、あなたがオジ様のために尽くすのはわかります。でも、それが彼にとって本当に良いことなのかしら?」

「どういう意味ですか?」


 青羽さんの目が鋭くなりますが、その裏には不安が見え隠れしています。

 私はその隙を逃しません。


「例えば、あなたが彼に何かを教えるとき、それはあなたのためではなく、彼のためであるべきなのに。もし、あなた自身の欲望を満たすために彼を利用していないかしら?」

「ツツツ!」


 図星を突かれた様子を見せる青羽さんの表情が曇る。


 彼女が本当に鈴木さんを思っているのか?

 それとも自分のために動いているのか?


 さて、あなたはどっちかしら?


「私は、オジ様の幸せを第一に考えています。彼が幸せであることが、私にとっても幸せなのです」

「それは…私も同じです!」


 青羽さんが反論しようとしますが、私はさらに追い詰めます。


「ならば、証明していただけますか? 本当にオジ様のために尽くす覚悟があるのか。私の目の前で示していただきたいのです」


 青羽さんは一瞬戸惑いましたが、決意を固めた表情に変わりました。


「わかりました。私は鈴木さんのために、全力を尽くします」


 彼女の言葉に私は満足げに微笑みます。


「それでいいのです。お互いにオジ様のために尽くしましょう。ただし、忘れないでください。私は正妻としての立場を持ち、彼を守るのが私の役目です。あなたがその立場を侵すことは許されません」


 青羽さんは頷きながらも、内心では私に対する反発心が見え隠れしています。


「もちろんです、白鳥さん。私はあなたの立場を尊重しつつ、鈴木さんをサポートしていきます」


 その言葉を聞いて、私は満足げに微笑み、カフェの席を立ちました。


「では、これからもよろしくお願いします、青羽さん」


 彼女に一礼し、私はカフェを後にしました。


 ♢


 カフェを出た後、私は彼女をさらに試すために言葉を投げかけます。


「青羽さん、もしあなたが本当にオジ様のために尽くす覚悟があるなら、私の命令に従ってもらいます。それができなければ、あなたはただの欲望に駆られた女です」


 彼女の目が揺れ動くのが見て取れました。


「…命令ですか? 具体的には何を?」

「簡単なことです。オジ様を女好きにして頂きます」

「えっ!」


 青羽さんは一瞬躊躇しましたが、深呼吸をして答えました。


「そのために私からいくつか指示を出します」

「わかりました。約束します」


 その言葉に私は満足げに微笑みました。


「それでいいのです。お互いにオジ様のために尽くしましょう。ただし、忘れないでください。私は正妻としての立場を持ち、彼を守るのが私の役目です。あなたがその立場を侵すことは許されません」


 彼女の表情には決意が宿っていましたが、その背後には微かな不安も感じ取れました。


「では、これからもよろしくお願いします、青羽さん」


 彼女に一礼し、私はカフェを後にしました。


 青羽さんが私の命令に従うかどうかは、これからの彼女の行動で見極めるつもりです。

 オジ様を守るためには、どんな手段でも使う覚悟が必要です。


 私は決して彼を裏切らない。

 そして、彼の周りの女性たちも同じ覚悟で尽くさせるつもりです。


 オジ様の幸せのために、私は全力を尽くします。


 彼を守るために、そして、今後の幸福のために私は何でもします。

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