第23話

 これは私も脱ぐ場面なのでしょうか?


 う~ん、正直裸になることにそれほど抵抗はありません。


 でも、自分よりも若い女性たちが下着姿で、男一人、おじさんが裸になっている状況はなかなかに問題がある行動に思えてならないのです。


「えっと、安西さん」

「はっ、はい!」

「少しお待ちください」


 私は一人でトイレに向かって、三人の下着姿で元気になった愛棒を貞操帯を取り払うことで解放します。

 別にズボンの上からでも最初からこうすれば良かったのです。


「えっと、堂々と見せるのは恥ずかしいので、こちらに来てもらえますか?」


 部屋から玄関に伸びる廊下で待って、トイレから出て安西さんに元気になった愛棒の姿を見せます。


「別に何かを入れたわけではありませんからね。私のモノで間違いありません」


 呆然と股間を見つめる安西さんに、恥ずかしいですが、自分の物であることを伝えました。


 安西さんの顔が真っ赤になりながらも、彼女はしっかりと確認してくれました。


「確かに…これは、鈴木さんのもので間違いありませんね」


 安西さんは頷き、納得した様子で他の二人に報告しました。

 ユナさんは頬を膨らませて、青羽さんは物凄く残念そうな顔をしておりますが、どうしたのでしょうか?


 とにかく安西さんが納得してくれたので、これで問題はないはずです。


「私が申し上げることはございません」

「詩織さん!」


 安西さんが納得してくれましたが、何やらユナさんが安西さんに耳打ちをすると、安西さんは私の顔を見ながら顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにしておられます。


 私の方が見られたので恥ずかしいのですが、まぁ皆さん服を着てくれて安心です。


「ゴニュゴニュ(あんなに大きいのは初めて見ました)」

「ゴニョゴニョ(詩織さんだけズルい! 私だけの秘密だったのに)」

「ゴニュゴニュ(申し訳ありません。ですが、これで奥方様は承知すると思います)」


 何やら二人で小声で話しているようですが、私は黙っていました。


 その間も青羽さんが私の股間へ視線を向けられておられます。


 男性が女性の胸に視線を向けると、わかると言われますが、さすがに青羽さんの視線はガン見なので、メチャクチャわかります。


「ウオッホン! とにかく、これで問題はありませんね」


 ユナさんが何やら大きな咳払いをしていますが、顔が真っ赤です。


「これで、佐藤大輝君を追い詰める憂いはなくなりました。オジ様は絶対に私が守ります」

「えっと、はい。ありがとうございます」


 青羽さんもやっと視線を外してくれました。


「さて、次に佐藤をどうやって懲らしめるかを考えましょう」


 クールに言っておられますが、先ほどまでの所業で少しだけ青羽さんに親近感を持てました。


 青羽さんが冷静を装っています。


「鈴木さん、私たちは科学的な証明を用いることができます。MGIには最新の医療技術があります。そこで、鈴木さんの健康状態と生殖能力を検査し、公的な証明書を発行するのはいかがでしょうか? それをもって、佐藤大輝さんの発言が虚偽であることを証明しましょう」


 それは不味くないですか? 普通にできることを証明するというわけですよね。


「それは良いですね!」


 不安に私の横で、ユナさんが同意しました。


「ですが、病院はスワングループにしましょう。立ち会い人としてMGIの青羽さんが同席するというのでいかがでしょうか?」


 これは私が嫌がることを見越して、ユナさんが隠してくれる工作をしてくれるということのようです。ウィンクをされました。


「それは可能ですか?」

「はい、MGIの協力を得れば問題ありません。鈴木さんが希望されるなら、すぐに手配いたします」

「オジ様、これが一番確実な方法です。私たちはあなたを守りたいのです」


 ユナさんの申し出に、私は心を決めました。

 彼女たちの協力を得て、佐藤大輝君に対して訴えることが決まりました。


「わかりました。ご協力をお願いします」


 ユナさんや青羽さん、安西さんの協力を得て、最新医療技術による検査が行われることになりました。

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