酸味

釣ール

レモンと蜜入りりんご

 いも甘いも。

 たとえ全てを解き放っても『バランスが悪い』と試すものは勝手にレシピを決めてくる。


 お前たちのさじ加減が気に入らない。

 酸味は毒に近いのではないのか?


 味だけを求めているわけではないのだ。

 甘さが欲しくないものなど味に苦手意識はあっても人生に関して言えば別のはずかもしれない。


 だからもう要らない。

 使い回しのお便りも上澄うわずみの流行り曲きれいごとも。


 今日もまた感動したふりを人に見せるのだろうか。

 素直になるのもむずかしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

酸味 釣ール @pixixy1O

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ