「放浪という名のひとりの青年の物語」

るいたにかげ

「放浪という名のひとりの青年の物語」

パリでアテネでエジプトで

放浪していた俺はとにかく自分の足で

大地を踏みしめながら西へと向かった


何か明確なそれでいて重要な目標があるわけではなかった


テロが多発していたなか

中東にも行ったし多くの難民にも出会でくわした


金は限られていたし

空腹で死にそうになりながら

教会でキリストの行進を見て涙を流し

見知らぬ誰かにだまされたり

異国の女と恋に落ちたりしながら

青年は大人になってゆく


そして


いつかはゴールにたどりつく

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「放浪という名のひとりの青年の物語」 るいたにかげ @ruitanikage

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