第2話 明くる日と学校

 柏木美穂斗かしわぎみほと、高校三年生だ

実は母子家庭で、ごく一部の親しい友人しか、その事を知らない。


僕の通う高校は、カーネスでもAIでも、両方OK。そういう意味でも共学だ

中には、ほとんどAIの生徒も居る。いわゆるAIステューデンツ。そういうのもOK

因みに僕はカーネス。

理由は、お金が無いからっていうか


AIの優秀なのに勉強を教わったり、何とか

でも大学はダメそう

勉強が余り出来ないっていう事と金銭的な問題。


実は学校には内緒で、夜働いている

お酒を配ったりする仕事だ

本当は飲んじゃいけないんだけどね


それで居眠り、お母さん本当ごめん


家に帰ると僕は

「お母さん、一人で居る時も多少暖房使っていいって言ったじゃん」

「いいのよ」


僕のお母さんは、ロシアの戦争移民で、日系って言うか、

ロシア人の血が入ってる

唯一に近い自慢話


美人薄命、

昔の言葉かも知れないけど

僕のお母さんってそんな感じ


ビッグになって、お母さんを不自由無くって言ったら悪いけど

でも

その時AIの体を買うかどうか、迷っている


どっちが正しいのか

周りを見ていると、時々分からなくなる。


金持ち程、精巧なAIにしていて、それが幸せなのかどうか

僻ひがみかも知れないけど


野生児ミホトとか、時々からかわれるけど

まあいいや

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