第23話 暗雲の幕開け、ゲーム世界の危機…!?
あれから更に、五ヶ月の時間が経過した。
例の黒幕は、中々姿を見せる兆しは無かった。
しかし、ギルドのメンバーは、度重なるウィルスの襲撃に疲弊していたのだった。
ウィルスは、普段はゴブリンのような姿をしているが、普段は様々な人間に擬態しながら過ごしている。
VXに準じる戦闘能力を有する者まで居た。
ヒカリは、赤ずきんに鍛えられ
何とか戦闘能力を身に付けられるようになってはいったものの、中々上達はしなかった。
ヒカリは、自分は戦い向きじゃないのかと、落胆した。
格闘技は、やった記憶がない。
しまいに自分は、運動音痴だ。
パン屋での仕事は、順調だった。
ギルドのメンバーとは、次第に打ち解けられるようになっていった。
ギルドのメンバーは、ユニークな人ばかりだった。
ヒカリは、パン作りに便利屋の手伝いに追われる日常となった
自分は、自分に出来る仕事をしようと考えたのだ。
ヒカリは、ギルドメンバーのプロフィールをスマイルウォッチのアプリから検索していた。
スマイルウォッチの掲示板から、映写機のように浮かび上がったメンバーのプロフィール画像を眺めていた。
ギルメガッシュにヘンゼルとグレーテルなど、神話や御伽噺のキャラクターをモチーフにしたようである。
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