「ありがとう」の数だけ強くなれるスキルを授かった俺、気づいたら最強になっていた。

#どんぐり

プロローグ


「ほんとありがとうね〜」


「いえいえ!これぐらいどうってことないですよ!」


通学路にいた重そうな荷物を持って歩くおばあちゃんの荷物を持って助けたり、貧血で倒れそうになった人をささっと支えたり、窃盗犯を捕まえたり、他にもetc...したりした。


そのまま学校まで歩こうとしてた時。目の前から頭のおかしいスピードで走る車が覚束無い足取りでこちらに向かってきた。


おい!運転手寝てんじゃねぇか!クソッ


「危ない!」


車の前に現れた子供を救うため、俺は全力走った。

ヘッドスライディングをして子供を胸に収め、子供を衝撃から守ろうとする。



バァン‼️ザザザザー‼️


嫌な音と共に鈍い痛みと周りの悲鳴が木霊する。


抱えている子供が言葉を発する。

「う、うぅぁ、な、何が、起こって...」



良かった子供は無事みたいだ。


でも俺は無事じゃなさそうだなこれは、足が変な方向に...例えばヒ○ア力の最初個性を発動させた時のような足が自分の目から見えた。

頭からも止めどなく、赤い生暖かいものが肌に付き鉄の匂いが当たりを占める。意識が薄れゆく中、子供の声が聞こえた。


「お、お兄ちゃん、だずけで、グス、ぐ、ぐれでありがとうッ!」


この言葉を聞き、意識が完全になくなった。



17歳かぁ、もうちょい生きたかったなぁ。来世でも人助けをして感謝されるように生きようかな。来世あるか知らんけど。

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「ありがとう」の数だけ強くなれるスキルを授かった俺、気づいたら最強になっていた。 #どんぐり @donguri458

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