不思議の国のアリス(1933)


 アマプラで銀河旋風ブライガー観てて寝落ちしてたら急に始まってて出会った作品なので詳細はまるで知らないでそのまま観たのですが、後で調べてみたら91年前の映画と知ってビックリでしたわね。ちなみに映画化された不思議の国のアリスとしては三番目だそうです。


 昔の映画は基本的にエンドロールではなくオープニングでキャストやスタッフを紹介されますが、今回もご多分に漏れず。ただ、今作は基本的に役者さんが仮装してて元の俳優さんがわからないせいかキャラの全体図と共に宣材写真ぽいお顔でキャスト紹介されてました。カエル役の方がめっちゃ素面でカエルで出来そうな顔だなと思ったり、髭面の騎士役で名優ゲイリー・クーパーさんが出ててビックリでしたね(ゲイリー・クーパーさんを知らない方は千葉真一さんとブルース・ウィリスさんが憧れた俳優さんと言ったら凄さ分かるかな?)あと、序盤に出てくるお母さんの声が小原乃梨子さんに似てたので先代のび太やドロンジョ様的な懐かしさを勝手に感じてしまった。


 不思議の国のアリスといえば時計ウサギを追い掛けて穴に落ちて不思議の国への導入が定番ですけど、今作は鏡の世界に入り込んでから穴に落ちる展開なんですけど、原典だと鏡の世界を通るのかしら?(ここらへんはちょっと詳しくなくて、鏡の国のアリスてお話があるのは知ってるのですが)

 この時代はCGが無いので手作り感の強い目の錯覚を利用した合成や小道具、恐らくワイヤーアクションを利用した浮遊感を出した特撮技術等が結構楽しくて良かったですね。何か、眼を楽しませてくれるて感じ。

 あと、ほとんどの役者さん達の顔が隠れてる仮装も良かったですね、ちょっと動物系はリアル寄りの顔なんでちょっとホラー感強いですけども。チェシャ猫はそこまで怖くないんですけど、ハンプティ・ダンプティとかはもうホラーよ。眼がリアルな人間の目なので生々しい光があってまた怖い(子供の頃に体験するショッカー怪人の恐怖感に近いかも知れない。あれもリアルな人間の目だから)

 あと、途中で出てくるグリフィン(グリフォン)らしき二足歩行の動物の笑い声が独特で何か好きでした。


 途中、91年前とは思えないアニメも挿入されますけど、やってる内容がよく見なくても残酷なお話でしたわ。視点を変えればバッドエンドよ。


 唐突に出会った作品ではありましたけど、結構楽しめたのでいい映画体験をしたかなと思います。

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