「人間と、武器が、くっついちゃったッ！」

「最終兵器、しゅつげき〜っ」

「武器人間、みんな、観てねえぇ〜♪」

　な、大山のぶ代さんのナレーションと共に現れた悪ノリPVに当時ド肝を抜かれた武器人間は2013年公開のオランダ・アメリカ・チェコの合作Ｒ15指定ホラー映画です。ちなみに舞台はドイツで主人公らはソ連軍です。

　はい、とにかくいきなりドラえ◯ん（モノ◯マ）のナレーションで現れたために当時はもう興味津々、映画はこちらではやらなかったけど日本語吹き替えを新旧ジャイ、スネ、のび＋新のび太のパパでやりますよというさらなる悪ノリドラ◯もん劇場でAmazonで迷わずBlu-rayをポチッた本作。いやぁ、まるで後悔の無い買い物とはこうゆう事を言うのね、自分でも分かるてな感じで大満足でしたわね。

　あらすじとしましては、第二次世界大戦末期にソ連軍の部隊がナチス・ドイツに降り立ったよ、なんか不気味な建物発見して得たいの知らねぇ化け物に襲われるのである。

　これ、武器人間のデザインがねチープなB級造作と倫理観ぶち壊しなエグいデザインが特撮怪人好きにはもうたまらんのですよねこれ。もうめっちゃ手足長いモスキートていう毒マスク野郎がかなりいいデザイン（パッケージ飾ってるのも彼）もう細長い口どうなってんだいてなったらドリルちゅいーんてなもんでもうやばいやばい。他にも日本軍の零戦モデルのカミカゼ（て名前だったと思う）ていうプロペラくんがもうド派手にファイヤーしちゃってますから（別名リアルエアーマン）

　声優さんも最初に言ったとおり新旧ドラ声優揃い踏み。スネはこれ以外の共演だと「超力戦隊オーレンジャー」があるけど、ジャイのびはね、この作品が唯一の共演ですから。たてかべ和也さんと木村昴くんのジャイアンの絆を知った後だとね、感慨深いのですよ。まぁ、エグい胸糞ホラーだからオススメしにくいんですけども。

　残念なのはこの作品女性がひとりしか出てこないからしずかちゃんの野村道子さんとかかずゆみさんが呼ばれなかった事ですねぇ。水田わさびさんもいないけど。小原乃梨子さんは何とか男キャラで乗り切りましたけどね、唯一の女性キャラは現のび太の大原めぐみさんが演じておりかなり可愛い声で演じていてビックリしましたねぇ。もうひとり子どもの役ものび太よりの声でやってますね。まぁ、この映画だから二人とも悲惨すぎる目に合うんですけど。

　なんか唯一ホッコリしたのはたてかべ和也さんが声やったノビコフが小原乃梨子さんが声やったサシャに「サシャ、おまえ本当しょうがないやつだなぁ」て、まんまジャイアンがのび太に言う感じだったので、お～って感じでホッコリしたんですよ。ここ以外のホッコリポイント？……はい、ありません。後はここは地獄地獄楽しくねえ地獄のオンパレードです。

　あ、この武器人間、なんとあのバイオハザードの８作目で無断で登場させたらしく知らない人達はエアーマンをリアルにしたんだと喜んでいましたけど武器人間の監督にはめっちゃ怒られたらしいです（ちゃんと言ったら喜んで許可したらしい。その後も発売できてるままだからきっと許されたのだろう）

　後で知ったんですけど本作の特殊効果は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと「ホビット」シリーズに参加した方だそうな。いや、日本語吹き替え以外も実は凄かった武器人間！！