ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男


 とある山奥でビッグフットが発見された。しかし、そのビッグフットは人類を死滅させる殺人ウィルスの保菌者であった。政府はかつてヒトラーを暗殺した伝説のナチスハンターであり、殺人ウィルスに耐性のあるらしいカルヴィン老人の元にビッグフット暗殺の依頼を出す。


 という何やら低予算な香りが激しいあらすじで始まる本作。しかし、蓋を開けてみると割と金を掛けている重厚な過去が描かれていてハチャメチャなB級を観ようと思ったら肩をすかされすっ転びますね。愛犬と共に隠居するカルヴィン老人が渋くカッコよくチンピラ共も軽くいなす只者じゃなさ。


 じっくりと時間を掛けて描かれるナチスハンター時代の過去が作品の半分以上を締めているのでビッグフットの事は大半の視聴者は忘れてしまうと思います。

 ビッグフットのデザインはしっかりB級ですが後半のビッグフットとの戦いも男の死線といった感じでめちゃくちゃ泥臭く描かれています。正直、殺人ウィルスのくだりはいるのかどうかは疑問になりますが、満足感のある映画であったのは間違いなかったです。


 これはタイトルからクソB級映画と騙される作品名の上位に入ると思います。B級であるのは間違いないですけど。

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