大巨獣ガッパ
派手に街を破壊してゆくのを楽しむ娯楽性のある一般的な怪獣映画とは違い、ガッパは必要最低限の破壊しか行わない(進路にある建物を破壊するのみ。これは連れ去られた子を取り戻すための必死の行動のひとつである)怪獣ですね。個体もオスメスがおり、子どももいるというのもかなり珍しい怪獣かも知れません。家族愛をテーマにしているのか、家族や愛を意識した作品じゃないかなと思います。ガッパ親子が再会するシーンはかなり微笑ましく可愛いものに仕上がっています(ムード歌謡ぽい挿入歌も妙にあってる感じ)
ちなみに先住民族が出てきますが、全員靴墨塗った日本人です。今なら確実にアウトですね。あの時代だからできたんだな。
怪獣戦闘シーンもかなり迫力のあるものに仕上がっていたので、日活さんがこれ一本で怪獣映画から身を引いたのはもったいないかなぁとも思いますが、それ故に怪獣映画界でも通好みの一本になっているのかも知れません。
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