23 全員集合?

side 小鳥遊みずき(ことりさん)


「りりあちゃん〜

って、ソフィアと尾場瀬さん?」

「お久しぶりね〜みずき」

「お久しぶりです、小鳥遊さん」


りりあちゃんが全く戻ってこないから、

見に行ってみたらソフィアと尾場瀬さんがいた。


「ことりさん、おみくじ100円だったよ!」

「おみくじしよう〜」

「ですね!」

「私達もしましょ、尾場瀬ちゃん〜!!」

「100円玉ないんやけど‥」


尾場瀬さんはお財布の中身をみると、

困った顔をし、手が止まった。

すると、背後から何者かの声がした。

夜なのに、すごく元気な声だ。


「せんぱ〜い!!!!!!!!!

100円玉なら、私持ってます!!!!!!!」

「千都世‥なんでここに?」

「ストーキングしてたんです!せんぱいのこと!」

「いや、しなくてええねん」

「ほら!!せんぱい!100円玉どうぞ!!」

「大丈夫だよ、なんか悪いし」

「つべこべ言わずにどうぞ!!!!!」


「せんぱい!!!!!

じゃ、また学校で!!!」


千都世さん?は

尾場瀬さんに強引に100円玉を渡し、

全力で走って逃げていった。


「ちょ、100円玉!」

「なんだか騒がしい人だったわね〜!

気が合いそうだわ〜」

「確かに、ソフィアさんと

気が合いそうな気がするけどさ‥」

「今から追いかけて、

連絡先交換しようかしら!」

「やめてください」

「なんでかしら〜?」

「なんでもなにも‥」


すると、ソフィアは走り出し、

千都世さんを追いかけていった。

尾場瀬さんもソフィアさんを追いかけていった。


「おみくじ引きましょ!」

「そうだね〜!」


100円玉を入れ、おみくじを引く。


「「いっせーのーで」」


「末吉です!」

「末吉だな〜!」

「末吉って、凶の上でしたっけ?」

「うん、そうだね」


りりあちゃんはおみくじを見て、

ふふっと微笑み、私の方をみた。


「いっしょ、ですね」




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