10 ことりさんの家

椎学七夕祭が終わり、学校から帰り、ことりさんと帰っていると大量に雨が降ってきた。

あたしもことりさんも傘は持っていなかったから、一瞬にして服が濡れた。


「りりあちゃん、服が透けてるよ」

「え?」

ことりさんはそういうと、私に上着をかけた。

「あ、ありがとうございます!」

「私の家、この近くにあるんだけど…

雨宿りしていかない?」

「良いですね、それ!!」


ことりさんの家…?

ん、ことりさんの家!?!???!

雨が降ってきて服が濡れ、混乱していたから

簡単に答えてしまったけれど、よく考えればことりさんの家に行けるなんて、嘘みたいだ。

どんな家なんだろう。

一軒家?マンション?タワマン?

ことりさんが住んでるならどこでもいい。


五分くらい歩き、ことりさんの家に着いた。

どうやら、ことりさんが住んでいるのは一軒家みたいだ。

「遠慮なく入って」

「失礼します」

「今日も明日も、お母さんとお父さんは出張だからいないんだ〜

2人だけだから、遠慮しなくていいよ」

「分かりました!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る