第6話 可愛いあの子

退屈な授業中、ふと隣を見ると美少女と目が合った。

彼女はこちらを見るなり可憐に微笑んで、軽く手を振ってくれる。

非モテ陰キャの僕にとって願ってもいない幸運。嬉しさを隠しきれないニヤケ顔で黒髪の彼女に手を振り返そうとしたのだが。

彼女が手を振っているであろうその場所が窓の外であることに気づいて、僕は咄嗟に目を逸らした。

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