第8話

「咲花、ご飯作らなきゃいけないからハグするのやめるね」

「うん、わかった。なんの料理作るの?」

「冷蔵庫にある物で作るからまだ決めてないよ。一緒に作る?」

「いいの?」

「もちろん。僕一人で作るより咲花と一緒に作る方が絶対に楽しいからね」


優希と一緒に料理するのいつぶりだろう

楽しみだな。久しぶりに料理するから腕が鈍ってないと良いけど


ーーーーーー


「生姜焼きか唐揚げ、どっち食べたい?」

「生姜焼きかな」

「おっけー。咲花のエプロン、お母さんのだけどいい?」

「うん、いいよ。これ、サイズは違うけど優希のエプロンと同じだね」

「そうだよ。それじゃあ、作ろっか」

「レシピ見る?」

「大丈夫だよ。親がいない時、たまに作ってるから覚えてる」

「わかった。私、玉ねぎとソースやるからお肉炒めてくれる?」

「うん、炒めておくよ」


「玉ねぎ、切り終わった?」

「終わったよー。ここにおいておくね」

「ありがとう」


「ソース作り終わったからキャベツ千切りしておくよ」

「わかった」


「生姜焼き作り終わったから千切りキャベツ手伝うよ」

「いいの?ありがとう」


優希と結婚して一緒に料理作ることになったらこんな感じになるのかな


ーーーーーー


「完成したね」

「うん。美味しそう」

「もう7時だから、ご飯食べない?」

「いいよー」


「「いだだきます」」

「優希、味の濃さとかどう?ちょうどいい?」

「うん。ちょうどいいよ」


味が合わなかったらどうしようって心配してたからよかった


「そっか。お肉とソースが良い具合に絡めてあってて美味しいね」

「そうだね。この千切りキャベツ、すごい細いね」

「この細さにするために私、結構頑張ったんだー」

「凄いね。僕はこんなに細く切れないや」

「ありがとう」



「ねね、明日どうする?」

「明日も特に予定ないけど食材買いに行かないといけないかな。野菜がないから」

「私もついていっていい?」

「もちろん」

「そういえば、何時に買いに行くの?」

「1時ぐらいに買いに行こうと思う」

「おっけー。じゃあ私お風呂入ってくるね」

「わかった」


やったー!明日優希とデートだ!


ーーーーーー


「優希、一緒に寝よ?」


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