第2話
1555年1月1日
初評定が始まった。
人材調査を受けて交易がてら浪人らしき服装の人物の顔を見る。
なるべく雇われる可能性のある浪人から声を掛けるようにしたい。
永遠の浪人は後回しにする。
丸2ヶ月交易をして必要な町に投資をしておいた。 長期戦になれば
投資が効いてくると信じて。
家を出た途端にそろそろいい季節ね、と続いて大茶会を当主の今井宗久から
勧められた。かなり名声が上がるだろうから開催することにした。
2月に無事大茶会も終わり、ひたすら交易に励む。今は技能を習うのは後回しだ。
2月10日は京都で射撃大会があるという情報を、前もって聞いていれば参加できるので、2万貫と名声、山城伝をもらいに行った。
3月も同じく人材調査を受けてひたすら交易で軍資金稼ぎ。
結局、技能は最初に算術を一回習っただけだ。
ちなみに算術は交渉だけで、3年以内に極めることができる。
1556年9月27日に算術を極めたよ。
5月は商人司で負けて出世が遅れたが今回は気にしなくても構わない。
9月1日にやっと手代に昇進した。積み荷が増えたので金策がかなり楽になった。
ここで交易について述べておく。
最初にチラッと触れたが最高の交易はズバリ火薬である。それも富山産の硝石で原価を抑えた取引こそ最大の利益をあげると信じている。
番頭なら170×3で510個の火薬を富山産の硝石で売れば一回の取引で5万貫以上の利益がでる。
しかしこれは硝石が出るまでの投資費用と数年間の時期間がかかるので、あまり実用的とは言えない。
そこで代案として南蛮商館の硝石で見習いで100×3で300個、手代なら140×3で420個、勿論番頭なら170×3で510個の火薬での交易でも十二分に安定した利益が見込める。堺と平戸の硝石を余らせないように取引するのが良い。
欠点は300個なら10日間、420個なら14日間、510個なら17日間の製作日数がかかることかな。城主になれば日数をかけたくないのでもうやらないけどね。
投資による名産品で回していけば軍資金に悩むこともないだろう。
1557年一月まで軍資金稼ぎをすることにしたが、終えた目標の80万貫には遠く及ばず50万貫で商人時代を終えた。
これは商人司で負け続けたからだ。勝たないと何度も商人司が発生する。
無理をしても最初に勝っておくべきだったな。
閑話休題
座の仕事に名品が出なくなった。これは吉兆だ!槍使いにとって、よだれもん?じゃなくて、垂涎の的、そうあれが出るんじゃないかな。行商人逃がさへんで!
畜生。外ればっか持ってきやがって。こちとら絵柄でわかるんでい。次こそあの絵柄の物持ってこないと、承知しないぞ!と脅してやったら、心底震えて逃げ帰っていった。
それがしって、そんなに怖いのかな?(怖いです!忍野忍さんや胡蝶忍さん並みに)
1557年1月前に暇乞いをして、再び浪人に戻った。
浪人の時にやることは技能、軍学を極めることかな。
まずは駿府城の太原雪斎から風林火山まで。と思ったら秘孔をつかれたのか、
貴様はすでに死んでいた。高坂昌信に習えばいいか。
つぎは春日山城の宇佐美定満から車懸と毘沙門天を習って、上杉家に仕官した。
理由は上杉、弱すぎ。 武田家にいつもぼろ負け。
1957年7月に兵糧売却で6万貫。9月に兵糧購入で10万石を献上して出奔した。
少しはがんばれよな。
もうあまり時間がない。その足で駿府城に行き松平家に仕官した。
次の11月の評定はあれが始まる。そう、桶狭間の戦いね。
序盤の最大の見せ場、義元公にはド派手に散ってもらいやしょう。
今川義元討ち死に!
伝令兵の言葉に元康、信じられぬが、いやあの信長ならやりかねない。
名場面だぎゃ。
岡崎城にて、松平家独立!
今しばらくは松平家を支えつつ、技能上げをする時期であるか。
1959年11月まで各大名は戦を仕掛けず力を蓄えるからだ。
次なる戦に備えて準備万端といきたいものにゃ。
これでまた、1歩野望に近づいた!
。
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