ここにある海と空

海はいつも


すぐそこにあり


好きだけど嫌いだった


空はどこにいても


頭の上にあり


深く思うこともなかった


だから


ずっと先の星と宇宙に


思いを馳せては


妄想空想おとぎ話で


心を満たし僕を繋いだ


あれから


たくさんのものがなくなり


代わりにいくつかを手にしても


特別なんてない


そんな毎日の


いつもの帰り道


午後6時の車窓に


必ず映る海と空は


どうして今


こんなにもぎゅっと


僕の心を掴むのだろう


不思議


不思議でとても


優しい海と空

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