謎に塗れたバイトというのは、実は結構
転がっている。だがしかし、彼らが一歩
足を踏み入れてしまったそれは、決して
単純な闇バイトではなかった…。
この物語は単なる『ヒト怖』ではない。
かといって、魑魅魍魎が跳梁跋扈する様な
『怪奇譚』でもないのだ。そこが先ず、
嘗て経験した事もないような 不安 を
齎す。
詳細は敢えて控えるが「何故そこに?」
「それは何?」「どうしてそんな…!」と
次から次へと不可解な場面に混乱と不安を
かき立てられる。
そして最後の、まるで自分自身が物語の
主人公になったかの様な、絶望的焦燥感。
まさに、サスペンス・ホラー!実はこの
ジャンル。あまり日本では見かけない様な
気がするのだが、この作品はとても綺麗に
纏まっている。お金は欲しいさ、でも…。
もはや、そこに選択肢など存在しない。