第82話 第二の試練 3
意外にも最初にヴァルキュリアになったのは妹だった。
「なんや、意外そうな顔して」
「いや、真っ先にランクアップすると思ってたんで」
「あのなぁ、これでもお姉ちゃんやで、妹だって思いは同じなんや!妹に先に譲るくらいするわ!」
「なるほどー」
似合わねぇぇぇ。
「お前…今なんか不穏なこと考えてへんかったか?
どっちにしろ、すぐ俺もランクアップするんやから問題ないやろ」
「ごもっともです」
微妙に変な目で見られた。
「お前って欲あるのんか無いのか、信念あるのか無いのか全然分からんよなぁ」
「よく言われます。
理屈とか理論とかじゃなくて、その時の気分で行動してるし、考えても答え出ないなって思ったら考えるのやめるんで、そういうとこのせいじゃ無いですかね?」
「ふーん」
この後のオーブ獲得は簡単だった。
パルが有効って分かってしまったので、もうただの作業。
セザルまで一気に進んで、そこから頑張って戦うみたいな感じになった。
そしてあっさりカンストした。
乱闘分でかなり経験値稼いでいたおかげだ。
ニンゲンケイケンチオイシイ。
ノバ レベル1
クロノスラビット ランク7
強さ 1039 物理的攻撃力
器用 1043 命中率
素早さ1202 回避率、移動速度
知性 1039 魔法的攻撃力
耐久力 980 HP基準値
賢さ 1039 MP基準値
HP 980
MP 1038
スキル ラビットダッシュ
体当たり
身を守る
フラッシュ
ダークシールド
シャインボディ
ダークボディ
覚醒ハッピーバレル(ストレングスサークル、EXPブースト、ドロップブースト)
覚醒アンハッピーバレル(パワーダウン、ディフェンスダウン、ウィークポイント、イネプト)
覚醒積み上げる不幸(パラライズ、ポイズン、サイレンス、コンフェージョン、フィアー)
覚醒積み上げる幸運(ヒット、ピンポイント、エヴァージョン、クオリティアップ)
覚醒運命の扉(時の巻き戻し)
覚醒宿命の扉(時の停止)
始まりの刻(未覚醒)
終わりの刻(未覚醒)
無間の刻(未覚醒)
刹那の時(未覚醒)
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ8 器用8 素早さ9 知性8 耐久力8 賢さ8
未覚醒が増えた。
どんな能力なのか検証しようがない。
どうやったら覚醒出来るんだ?
色が金に黒のメッシュみたいな感じになった。
間違っても電気出したり、ピカッとしたりしないで欲しい。
サイズと外見は変わらずだな。
パル レベル1
ハツメバニー ランク7
強さ 1490 物理的攻撃力
器用 1383 命中率
素早さ1672 回避率、移動速度
知性 1026 魔法的攻撃力
耐久力 778 HP基準値
賢さ 1056 MP基準値
HP 778
MP 1056
スキル ラビットダッシュ
即死の一撃
身を潜ませる
仕掛け感知
気配感知
手裏剣
金遁の術
瞳術
かぶき踊り
陽炎舞
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ8 器用9 素早さ9 知性8 耐久力7 賢さ8
なんとなくだけど、歴代のクノイチの名前が種族名になってるっぽい。
オクニは出雲阿国で正確にはクノイチではないけど、それに近い事もしていたみたいだし。
ハツメとか絶対、誰かの名前だもんな。
俺の無意識下にあった知識が引っ張り出されてるんだろうけど。
当事者の俺は全く覚えがない。
ドン レベル1
バスティオンラビット ランク7
強さ 995 物理的攻撃力
器用 995 命中率
素早さ1031 回避率、移動速度
知性 235 魔法的攻撃力
耐久力2070 HP基準値
賢さ 235 MP基準値
HP 2070
MP 235
スキル 身を守る
かばう
巨大化
騎乗
挑発
要塞化
堅牢
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強9 器用9 素早さ9 耐久力22
ドンはもうすぐお城になると思う。
いづれ住めるようになるんじゃなかろうか?
ピノ レベル1
因幡の白兎(劣化体) ランク8
強さ 1512 物理的攻撃力
器用 1443 命中率
素早さ1443回避率、移動速度
知性 1443 魔法的攻撃力
耐久力1443 HP基準値
賢さ 1443 MP基準値
HP 1443
MP 1443
スキル 状態異常無効
雷魔法Ⅲ
火魔法Ⅲ
風魔法Ⅲ
水魔法Ⅲ
武器術
魔法付与
神鬼降臨
装備 小槌
ドワーフの赤い怒髪
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ11 器用11 素早さ11 知性11 耐久力10 賢さ10
ピノもレベル上がった。
なんか字面的に危ななさそうなスキル覚えてる。
使った時のデメリットとかないのかな?
大丈夫かな?
「光莉ちゃんと恵ちゃんもランクアップさせたいから、ここ粘らせて」
「しゃーないな、終わったら連絡よこしぃや」
という事で二人もランクアップした。
光莉ちゃんの聖女は聖姫に、恵ちゃんのグリムリーパーはアズライールになった。
そして、ここでこのダンジョンに来てずっと思ってた一つの疑問を解消する事にする。
俺一人で潜ったらどうなるんだ?
ランクアップオーブは使えなかった。
でもここのルール考えたら何かしら俺が使える物が出ないとルール的に矛盾が起きる。
矛盾のままゴリ押されるのか、何か対策あるのか。
麒麟は因幡の白兎になった。
同じような事が起きるのか。
俺はこのダンジョンに一人トライした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます