第33話 間違った攻略
あっさり青龍(贋物)を倒してしまった。
なんかボーってしてたら終わってしまった。
やっぱり光が飛んでいったのでそこに向かう。
南に飛んで行ったから、どんなのが出てくるか予想はつくけどね。
ノーネーム レベル45
朱雀(贋物) ランク6
強さ 492 物理的攻撃力
器用 358 命中率
素早さ495 回避率、移動速度
知性 89 魔法的攻撃力
耐久力316 HP基準値
賢さ 134 MP基準値
HP 316
MP 134
スキル 炎魔法Ⅲ
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ10 器用7 素早さ10 知性1 耐久力6 賢さ2
あれだな、ステータスの高い場所が違うだけで、基本的なスペックは一緒だね。
この後も白虎、玄武、と出てきた。
これで終わりかなって思ったら、更にまだ続く。
各ボスが出た所を結んだちょうど中央あたりに光が向かう。
追って行くと巨大な祠があった。
その中に光が入って行く。
それを追って行くと、その先にはどうやらラスボスっぽい奴が鎮座していた。
ノーネーム レベル50
麒麟(贋物) ランク6
強さ 496 物理的攻撃力
器用 496 命中率
素早さ496 回避率、移動速度
知性 496 魔法的攻撃力
耐久力496 HP基準値
賢さ 496 MP基準値
HP 496
MP 496
スキル 状態異常無効
雷魔法Ⅱ
火魔法Ⅱ
風魔法Ⅱ
水魔法Ⅱ
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ6 器用6 素早さ6 知性6 耐久力6 賢さ6 ボス補正 各3
あれ?麒麟だけボス補正付いてる。
え?今までのあいつらってボスじゃないの?
『モンスターが頭を垂れています。テイムしますか?』
いきなりこんなメッセージが脳内に届いた。
テイム数には余裕あるから、全然問題ない。
腕輪が手に入るまでは我慢と思ってメンバー増やして無かった。
でも、俺ってウサギしかテイム出来ないんじゃいの?
とりあえず「テイムする」
『クラス制限によりテイム出来ません』
ノォォォ!
やっぱり出来ないのか!
悔しいざます、悔しいざます。
『テイム可能なモンスターに変化させますか?』
な・ん・だ・と!
「します!しますしますします!」
そう応えると目の前の麒麟が光り出した。
テイム成功、名前を付けますか?
うーん「ピノで」
ネームドモンスターになりました。
ステータス、潜在能力、が強化されます。
特殊進化が開放されます。
ピノ レベル50
因幡の白兎(贋物) ランク6
強さ 744 物理的攻撃力
器用 744 命中率
素早さ744 回避率、移動速度
知性 744 魔法的攻撃力
耐久力744 HP基準値
賢さ 744 MP基準値
HP 744
MP 744
スキル 状態異常無効
雷魔法Ⅲ
火魔法Ⅲ
風魔法Ⅲ
水魔法Ⅲ
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ6 器用6 素早さ6 知性6 耐久力6 賢さ6
特殊なテイムだったせいか、今までみたいにレベルが下がらない。
そして、そこにネームドのステータス強化されたもんだから、とんでもない数値になった。
潜在能力の方も全魔法1段階アップって、なんかとんでもないな。
うん、語彙力無さすぎて、とんでもないしか出てこねぇ。
「あ!宝箱!」
朱里ちゃんが指差した先に宝箱が出てた。
中身は腕輪だった。
でも聞いていた腕輪と全然違う。
淡い青紫に5色の宝石が付いている。
「なんか特別なアイテムっぽいんだけど」
「あ、じゃあこれ使っておく?」
そういうと、恵ちゃんが虫眼鏡を出してきた。
「これは?」
「鑑定ルーペやで、錬金術師偽装アイテムシリーズやな」
ハッキリ偽装って言った。
「へぇ、覗くだけでいいの?」
「うん」
早速腕輪をのぞいてみた。
ソロモンの腕輪(5柱)
レベルの10%までを基準値とし、その分を制限数の対象から外す。
5体までを柱に指名し***
は?
思わず無言で恵ちゃんに虫眼鏡を渡した。
恵ちゃんさらっと見たら朱里ちゃんに渡す。
「えええ!」
朱里ちゃんがめっちゃ驚いてる。
「この下の米印はなんだろう?」
「あ、それはこのアイテムの限界で鑑定がちゃんと出来ていないだけやで」
なんだ、後で詳細鑑定出しておこ。
しかし、途中の四神(贋物)がボスじゃないって事はテイム可能とかないかな?
もしそうだったら、とんでもない大発見じゃないだろうか。
1回お姉さんに相談してみよう。
という事で今日はここで探索を切り上げ、ウサギ小屋へ。
事のあらましと、俺の予想を全部話してみた。
「うーん、それは検証にテイマーが必要ね。
テイム枠が空いていて、単体で最初のボス倒せるほど鍛えていて、51レベルに到達してる人ね。
…居るかな?」
確かに、
テイム枠が空いているって事は『限界までテイムしないで探索してる』=『エンジョイ勢』、なのに単体でEランクダンジョンのボス倒せるくらい鍛えているガチ目の人で、しかも高レベルって事は高レベルのダンジョンに出入り出来るくらいの実力者。
色々矛盾がすごい。
ガチ勢寄りのテイマーに今までのモンスター1体だけ残して他リリースしてくださいとか言ったら、冗談抜きに刃傷沙汰になりかねない。
「かなり難しいですよね」
「ちょっと伝手使って出来るって人探してみるわ」
「お願いします」
お姉さんに全部丸投げして、帰宅する事にした。
いつも思うけどお姉さん頼りになるな。
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