第7話 浴室にて -Sexual episode-
俺たちは、触れ合えなかった時間を取り戻すかのようにお互いを求めた。全身を手指で
ぴちゃ…、ちゃぷ…、ちゅぷん…、じゅる…
俺と美月はお互いに結合する部位を愛撫していた。俺は美月の両腿に頭を挟まれながら女性の部分を舐り回し、美月は男性の象徴に細い指を絡ませて先っぽにしゃぶり付いているのだ。
「あ…、あん…、ちゅぱ…、ちゅ…、はう…」
「ちゅ…、ちゅう…、あ…、くぅ…、ぷちゅ…」
所謂シックスナインと言う体位なのだが、俺たちは男性上位でも女性上位でもなく、二人とも風呂マットに横向きに寝そべりながら相手の結合部に舌を這わせていた。これならお互い無理のない姿勢で愛撫できる。俺たちは相手を気持ち良くする行為を心ゆくまで堪能した。
(もうトロトロだ。俺もそろそろ…、いや、もう少し…)
俺は美月の丹念な舌遣いのおかげで限界が近づいていた。美月の方も十分に受け入れ態勢が整い、二人ともその気になればいつでも繋がれる状態になっている。1週間我慢した分、今すぐにでも挿れたいという気持ちはもちろんある。けれど焦ってはいけない、夜はまだまだ長いのだ。
俺は美月にもっと気持ち良くなって貰いたくなり、自由が効く右手を彼女の動きに合わせて揺れ動く乳房へと伸ばした。
「ちゅぱ…、あ…、あん…、ぅうん…、くぅん…」
女性の部分への愛撫と共に乳房を揉みしだくと、敏感な箇所に触れたわけでもないのに、美月は堪らずと言った様子で男性の象徴から唇を離して嬌声を漏らす。きっとじっくりと時間を掛けて昂まって行くうちに、どこもかしこも感じやすくなっているのだろう。俺は美月の反応を確かめ、股ぐらにぷっくりと顔を出した敏感な突起に吸い付くと同時に、乳房ごと押し潰すように乳首を捏ね回した。
「は、ああん…、あ…、ああ、ふあぁぁぁ………」
すると彼女は艶めかしく体を捩り、やがて一際大きな嬌声を響かせながら、背中を仰け反らせて全身をビクビクと震わせた。俺はギュッと頭を締め付ける両腿から何とか抜け出し、達したばかりの美月を抱き起こした。
「イっちゃったみたいだね、美月、大丈夫?」
「は…あ…、陽翔…、あは…、ふわふわする」
俺の腕に抱かれて蕩けた笑みを浮かべる美月。俺は彼女の耳元に唇を寄せて囁いた。
「挿れても良い?」
「うん…、お願い…」
美月の許しを得た俺は、手早くコンドームを着けて彼女に覆い被さる。そして、彼女の目を真っ直ぐに見つめながら想いを告げる。
「愛してる、美月…」
「私も、愛してる、陽翔…」
俺と美月は瞳を細め、触れるだけの口付けを交わした。
やがて二人は、それが本来の姿であるかのように、一つになるのだった。
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