邪なる緑の惑星
トモフジテツ🏴☠️
前篇 そうして、どうなったのか
十四度目の外惑星探索、二つの目的。
二人の探索職員が歩く。太陽黄経は百五度。
「いつ来ても
職員の一人が、相棒に向かってそんな風に軽口を叩いた。かつては高度な文明が栄えた記録の残る惑星の建造物は、
「
職員は返事をしない相棒に再び
「俺らみたいな生き物がわんさか暮らす時期も、あったんだと」
見渡す限り草木と昆虫の楽園でしかない環境で、職員は喋り続けた。
「信じられるか? 昔は〝母なる青き惑星〟とか呼ばれてたらしい」
相棒はようやく声に反応する。冗談はよせと、肩を
「総面積の七割が水だったらしい、だから……青き惑星、だ」
とうとう
かつて地球と呼ばれた星、
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