第15話カラスとタンチョウヅルの会話(完全にフィクションのお話です)

 とある北海道の広大な平原が広がる、クソ寒い真冬。カラスさんがタンチョウヅルさんに言いました。

「ツルさんツルさん、こんな真冬のクソ寒い時期に、真っ白な体で寒くないっすか?俺らは体がシックで高級感あふれる真っ黒なボディーですので、お日様が当たるとポカポカしてめっちゃ気持ちいですよ~。羨ましいっしょ?」

「いやいや、この雪の降る一面真っ白な世界だと、その真っ黒なお体が目立ちますでしょ?悪い奴らに狙われやすいんじゃない?」

「その時はぴゅーって飛んで逃げるまでですよ~」

「ふーん。でも私たちは体が白いので、真冬に時期に危ない奴らが来ても目立たいのでいいですよ~」

「フン。強がり言っちゃって。寒くてぶるぶるふるえてんじゃない?」

「いやいや。こう見えて保温性がめっちゃ高くて、そんなに寒くないよ~」

「フン。そうやって強がり言ってたらいいよ~」

そして、季節は巡って夏がやってきました。

「ツルさんツルさん。私のこの真っ黒な体、太陽の光がめっちゃ強すぎて、暑くてたまらんですわ。真っ白な体が羨ましー」

「あら、その高級感あふれるそのボディーがご自慢じゃなかったんですか?」

「いやぁ。こんなに暑くてはたまらんすわ」

「ふーん。その点、私たちは真っ白な体ですので、涼しいっすよ~」

「いやぁ。私の体、真っ白になったら変じゃないっすか?」

「まぁ、変かどうかは私にはわかりませんが~」

「いやぁ。暑くて、もう飛ぶのも面倒くさいっす」

真っ黒な体のカラスさん、太陽の光があまりにも強すぎて、少々夏バテしたみたい。ってか、熱中症になってるのかもしれませんねぇ。

「なんで俺の体って真っ黒なんだよ。暑くてしょうがねぇんだよ。もうエサ取りに行くのも面倒くせぇ」

「あらあら、カラスさん。そんなこと言ってると干からびてしまいますよ」

「あぁ、マジで俺も真っ白な体に生まれ変わりてぇー」

「でもカラスさん、その真っ黒なボディーも私から見れば結構羨ましいわよ。だって、私たちの体はほとんど真っ白で、それに体が結構大きいから、飛ぶのに結構エネルギーがいるのよ。その点カラスさんはいつもその真っ黒な体を優雅に、そして素早く飛ばしてるじゃない」

まぁ、真っ白な体がいいか、真っ黒な体がいいか、鳥さんにとっては、どっちがいいのでしょうねぇ。でも、この山口に住んでるカラスさんは、この夏の暑さ、かなり堪えたかもしれませんねぇ。

それからクイズなんですが、燕って上半分が黒で、下半分が白い体をしてますよね。あれってなんでか皆さん知ってます?わかる方はコメント欄でお知らせくださいね。また次回、正解を発表したいと思います。

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