第14話ポッキーの受難?
私が20代のころ、家では迷い猫で我が家にやってきた、日本猫のポッキーと言う女の子のニャンコがいたんですが、このポッキー、なんでポッキーと言う名前になったかと言うと、妹いわく、
「マーブルポッキーに毛の色が似てる」
ということでポッキーと決まった次第です。私が
「ジジにしよう」
というと、
「黒猫じゃない」
と言ってあっさり却下されたんですが、まぁ、ポッキーと言う名も
「かわいいからいいか」
なんて思ってた私です。そのポッキー、これは確か1994年だったと思うんですが、正月にお飾りで、2階の神棚にスルメイカを飾っていたんですが、このスルメイカを見て、
「あらぁ。ここにこんなおいしそうなものがあるじゃない。うーん。いい香り。早速いいただいちゃいましょう」
とでも思ったんでしょうか。私たちが全く知らない間に、スルメイカを全部食べてしまったようで、
「ゲプ。もうお腹いっぱい。これ以上食べられないわ~」
という具合に、夕方のいつも餌を食べる時間になっても餌を欲しがらないため、
「なんかポッキーの様子変じゃねぇ。いつもなら餌くれってにゃんにゃんなく時間やのにねぇ?」
「そう言えばほしがらんねぇ?なんか食ったんじゃろうか?」
そのうち胃がむかむかしてきたんでしょうか、見るからに
「気持ち悪い」
って感じで、ぐだーと体を横にして呼んでも来なくて、
「なんか様子がおかしいけど、どうしたんじゃろ?」
「そう言えば2階が開いてるわ。ちょっとみてくる」
母が2階に行って、スルメイカがきれいになくなっているのを見て、
「ひょっとしたらポッキー、2階のイカ食べたんじゃない?」
一方そのイカを食べたポッキーは、
「うへぇ~。気持ち悪い~。なんで~?」
って感じで横になっていて
「あんた、イカ食べたやろ~。バカじゃねぇ。消化不良起こしてるんじゃない?どっか動物病院で診てもらえんじゃろうか?」
ということで、大学の獣医学部で診てもらえることになって、車に乗せて獣医学部の動物病院に連れて行って、胃腸薬などを処方してもらって、ようやくポッキーも気分が落ち着いたようで、
「もう、あんなもの食べるんじゃなかったわよ。もうイカはこりごり」
なんて思ったんでしょうねぇ。翌年からイカを飾ってあっても盗み食いなんてことはしなくなったばかりか、イカを見ると拒絶反応を見せるようになってました。
ほんとう、グロッキーって感じでしたよ。
そんなポッキーは、夕飯時になると、
「ご飯ちょうだい」
って鳴いて要求してましたよ。
母は結構ポッキーをかわいがっていて、
「ポッキーにご飯あげて」
って言ってましたが、私たちの食事を作る際は
「さぁて、人間どものエサを作るか~」
って言ってました。ポッキーが食べるのがごはんで、私たちが食べるのがエサなんだそうです(笑)。
ポッキーがごはんで、私たちはエサって…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます