第16話ポッキーのいたずら

 以前ここで紹介した、以前我が家で買っていた日本猫のポッキー。ポッキーは本当に

「本当に女の子か?」

っていうくらい、お転婆でやんちゃで、とてもじゃないけど、おしとやかなって感じは皆無だったニャンコですが、特に自分よりガタイの大きいカラスに向かって突進していって、ちょっかいを出したり、スズメをとっ捕まえてきて、私たちの前で披露したり、まぁ、色々とやらかしてくれてましたね。

「あんた、カラスなんかにちょっかい出したら、さらわれるよ」

といいながら、カラスが反撃して来ようとする中、ポッキーを捕まえて家の中に入れたってこともありました。ポッキーは

「まだ外に出て遊ぶニャン」

と言いたげでしたが、カラスにかっさらわれてはいけないので、外には出しませんでしたけどね。

 それから大のお風呂ギライ

「なんで私がお風呂に入らニャいといけないニャンよ~」

と言うような顔をしてましたね。ポッキーが外から帰ってきて、他に誰もいないってシチュエーションがあったんですが、にゃんにゃん鳴くので、風呂の窓を開けて、ポッキーを中に入れようとすると、

「風呂はいやニャ~」

と言って、抵抗してましたが、私が

「じゃあ、もう閉めるからね」

と窓を閉めると、

「あぁあ、閉められちゃった。お願いじゃから開けてほしいにゃん」

と懇願するような鳴き声を出すので、窓を開けて腕を伸ばすと、おとなしくなってましたが、

「お風呂に浸かるかぁ?」

って聞くと

「嫌にゃ」

ってお風呂から出ていきました。


それから、スズメをとっ捕まえてきたときは、にゃーにゃー鳴きながら呼ぶので、見に言ったら、スズメの羽があちこちに散らばっていて、残念ながらすでにお亡くなりになったスズメ様が一羽、横たわっていて、ポッキーは

「どう?私がとってきてあげたのよ。遠慮せずに食べなさい」

なんて言っているかのように、私の前に見せびらかせてくるので、私は

「こらポッキー。こんなことしてから」

って怒ると、最初は

「せっかくご飯を持ってきてあげたのに、なんでか怒られた」

と思ったんでしょうね。最初は目をぱちぱちしながらおとなしくしてましたが、私がわざとまだ怒ってるぞって顔をしてると

「何よ。もう怒らなくてもいいでしょ」

から、さらに怒った顔を続けていると

「あぁあん?何?私とタイマン張ろうって言うの?いいわよやってあげようじゃないの」

って顔になって、次第にはファイティングポーズをとってポッキーも怒ったって顔して。まぁ、喜怒哀楽の分かりやすいニャンコでしたねぇ。そんなポッキーに対して、気持ちよく寝てるところをコチョコチョしてちょっかい出すのが好きで、ポッキーにいたずらしてましたねぇ。ポッキーから見ればとんだ迷惑だったでしょうけどねぇ。それでもポッキーとはよくつるんで遊んだり、寒い冬はポッキーを肩に乗せて首周りをあっためたりしてました。まぁ、ポッキーは私にとってマフラーみたいな感じでした。暖かいですし、ポッキーもまんざら嫌じゃなかったみたいで、おとなしく肩に乗ったままでしたね。それから首がだるくなってくると、ポッキーは水屋の上のお気に入りのところに乗せて、ポッキーは高みの見物って感じでのんびりそこで眠ることも多かったですね。そのポッキーも天国に旅立っていって来年で20年になります。

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