第4話古文書の考察

数年前、大学図書館で、「本城惣右衛門覚書」を探していたら、職員がこれは、天理大学にあるから、うちにはありませんよ。と言った。

まだ、ネットが普及していない頃だったが、大学図書館から電話があり、コピーなら渡せます。と言われて狂喜した。

どれどれ、そのまんまの古文書は読めないけど、ある程度読める文体のモノを手に入れた。


それは、本能寺の変の話しだが、本城惣右衛門が90代で10代後半の時期の思い出話なので内容に信憑性がない。

例えば、「上様は白いお召し物で候」とあるが、本城惣右衛門は上様とは誰の事か分からなかったと言う。

嘘だ。

当時、上様と呼ばれたのは将軍の足利か織田だ。

でも、これが当時は新発見の新事実と謳っていたので、何で人間は愚かなんだろうか?と思った。

1つの資料で全てを理解したと勘違いする人々。

だが、その書き下し文は、今ならいつでも読める。

歴史は勉強すべきだ。

そして、世界と比較して日本という国家を改めて見直すと面白い。

地球時間で一瞬は、100年だ。

この一瞬、楽しみたい。

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