第二十二話
すると
「え? どうして僕の体力を回復させたの? シオンさんの体力を回復させないの?」
僕は、
「い、いや。シオンさんの攻撃は、今のドラゴン・ロードには
それを聞いた直道は、
「うん、分かったよ。僕、やってみるよ!」
そうして直道は両手を
フレア!
すると直道の両手から、三メートルくらいの太陽のような光がドラゴン・ロードに向けて
直道とドラゴン・ロードの間で、フレアと火の玉がぶつかり合っていた。僕には、
だから僕は必死に歩いて、直道の後ろに立った。直道も、必死だった。フレアを
がんばれ、直道。そのフレアをドラゴン・ロードにぶつければ、きっと勝てる。僕は直道の
「僕がついてるぞ、直道。いけええええ!」
「うわああああ!」
するとフレアは火の玉を
「ギャアアアアー!」という
「くっ、人間の
か、勝ったのか、あのドラゴン・ロードに……。少ししてそれを
「やったよ、
でも僕は、正直に言った。
「いや、うん。
すると直道は、離れてくれた。
「あ、そうだったの。ごめん、ごめん」
そして僕は、自分とシオンさんにリカバリーの魔法をかけた。少ししか体力は回復しなけど、それでいい。もう、戦う相手はいないんだから。もう戦いは、終わったんだから。するとシオンさんは、僕たちに近づいてきた。
「よくやったわね、君たち。君たちと
とシオンさんは、僕たちに頭を下げた。僕は何だか、
「ちょっと、
するとその言葉を待っていたかのように、シオンさんは
「君たちは、本当にすごい!
そのシオンさんの
「あ、あれを見て! あの
見るとドラゴン・ロードが消滅した場所に、この
「早く入ろうよ、純貴君! じゃないとまた、穴が消えちゃうよ!」
それもそうだな。じゃなきゃここまでのガンバリがムダになるなと思い、僕も穴に近づいた。直道はすでに、穴に入ろうとしていた。僕も入ろうかと思ったが、シオンさんに最後の
「それじゃあ、さよならシオンさん。エルフの里の
するとシオンさんは、この
「ありがとう、小さな
そして僕も、穴に入った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます