第十九話
僕は、
シオンさんがこのダンジョンから出ようと言っているのは、
「それじゃあシオンさんは、エルフの
するとシオンさんは、少し考えてから答えた。
「長老には、ドラゴン・ロードは復活している可能性が高いと伝えるわ。君たちも感じたでしょう、この地下五階の
なるほど、確かにそうかも知れない。でも僕は、一つ聞いてみた。
「それじゃあ僕たちは、どうやって地球に帰るんですか?」
僕の
「それは
そしてシオンさんは、再び笑顔を見せた。
「
それを聞いた僕は、直道の顔を見た。でも直道も、同じことを考えているようだ。まず、僕がシオンさんに伝えた。
「もちろんですよ、シオンさん! 僕も戦いますよ! エルフの里を
直道も、キッパリとシオンさんに伝えた。
「僕もです、戦います! エルフの里を襲うドラゴン・ロードを
それを聞いたシオンさんは、ニッコリと
「ありがとう、二人とも。それじゃあこのダンジョンを出て、エルフの里でドラゴン・ロードを
「「はい!」」
そうして僕たちは地下四階に戻る、階段に向かった。その
でもまあ、いいか。エルフの里の皆と、ドラゴン・ロードと戦うことになったんだから。だからドラゴン・ロードの姿はその時、見ればいい。それにしてもエルフの里か、一体どんなところだろう。
僕はすごく、
だがそんな僕たちの前に、ドラゴンが
「このドラゴンとは、戦わないわ! 私たちが
そうして僕たちは、このドラゴンを
僕たちはしばらくの間、動けなくなった。これは、どうすればいい?!
一体のドラゴンを倒すのも
そう僕が考えていると、
「逃げるしかない! 地下四階に戻る階段はあきらめて、いったん奥に逃げるしかない!」
そしてシオンさんは、奥に向かって走り出した。当然、僕と直道も走り出した。走りながら僕は、絶望を感じていた。奥まで逃げて、どうする?
地下四階に戻る階段に向かうには
すると更に、絶望が待っていた。目の前の通路に、
しかもその扉からはこの地下五階に下りてきた時に感じたプレッシャー、エネルギー、そして
「くっ、
そして僕たちは
その部屋は、とても大きかった。高さは、三十メートルくらい? とにかく、高かった。そして、広かった。先が見えないほど。すると僕たちに、
そして僕たちは、この部屋を調べ始めた。するとこのダンジョンから出る方法が見つかるかも知れないという希望は、消えてしまった。目の前に、
高さは十メートルくらい。色は黒。
大きく開いた口に、長い
「ま、まさかこいつが、ドラゴン・ロード?……」
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