第十七話
どうやらシオンさんの目の前にいるのは、エルフの
でも同じ姿と同じ声で、
「お、お母さん! どうしてこんなところに?!」
「それはお
「止める? どうして?!」
「それはこの先は、
「でも、お母さん……」
なるほど。このニセモノたちは、僕たちをこの先に行かせないために
すると
「ねえ、遊ぼうよ、
くっ、ダメだ。僕が今一番、気になっている女の子の由姫ちゃんに誘われると、
くっ、ダメだ。このままではダメだ! 僕はシオンさんに助けてもらおうと思って、シオンさんを見た。するとシオンさんも、長老のニセモノと話していた。
「この先に進むなって、どういうことですか長老?!」
「
「しかしそれでは、ドラゴン・ロードのことを調べることができません! それでも良いんですか?!」
「ああ、
「しかしもしドラゴン・ロードが
「そんなことは、
それを聞いたシオンさんは、
「私が知っている長老は、決してそんなことは言わない!」
そしてレイピアを
そうだ。この由姫ちゃんもニセモノなんだ。僕をこの先に進ませないための、ワナなんだ。でも僕はやっぱり、姿も声も同じ由姫ちゃんに攻撃することはできなかった。だから僕は、シオンさんに
「シオンさん、お願いします! 僕の目の前にいるニセモノも、
すると直道も、
「僕も、お願いします! 目の前にいるお母さんのニセモノを、倒してください!」
それを聞いたシオンさんは、
「心の中にいる一番大切な人に姿を変えて、この先に行かせないようにするなんて、
でも僕は、言ってやった。
「聞いたか、直道。やっぱりあいつは、最強と
「
するとそれを聞いたシオンさんも、頷いた。
「そうよね、許せないよね。一番大切な人を
そしてレイピアを
でも僕たちは、そんなことは気にしなかった。こんな
バリア! バリア! バリア!
そして直道は
パワー・ソード! パワー・ソード! パワー・ソード!
それが終わると、僕と直道は叫んだ。
「がんばってください、シオンさん! あんな卑怯な
「今ならレイピアの攻撃力は、四倍になっています! あんな許せない魔法を使う奴なんか、倒してください!」
するとシオンさんは、
ローリング・スラッシュ!
大ダメージを受けたんだろうアモカチは、そのまま消滅した。それを見た直道は、
その
「ありがとう、君たち! あのアモカチに勝てたのは、君たちのおかげだよ!」
そうしてしばらくしてから、僕たちは向かった。地下五階に
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