地下四階
第十五話
地下四階の
でもそこから出てくるモンスターは、強かった。太って
僕たち三人がダンジョンの中を歩いていると壁から突然、ヤリが飛び出す。それを前に
右の壁から飛び出したヤリを左に移動してかわすと、今度は左からヤリが飛び出してダメージを受けた。シオンさんの説明だとこのモンスターは、オークだそうだ。そしてやはりオークも
オークは力が強くヤリの攻撃を受けると、大きなダメージを受けた。それでもシオンさんは
なのでシオンさんを
なのでレイピアで攻撃するシオンさんとサンダーの魔法で攻撃する直道がダメージを受けた時は、僕は体力を回復させるリカバリーの魔法を使って二人を援護した。
でもやっぱり三体のオークとの戦いは、きつかった。ヤリで攻撃されてシオンさんは、ドンドン体力を
オークにはサンダーの魔法は良く
更に僕も、大変だった。そんな二人の体力をリカバリーの魔法で回復させるんだけど、僕の魔力も
なのでこの地下四階で僕たちは数回、休んだ。ダンジョンの
だから僕たちは安心して横になって、体力と魔力を回復させた。そしてまた現れる強いオーク三体を倒しながら、地下四階を進んだ。
でも僕はこのキツイ戦いを何度も
それはシオンさんも考えていたようで、「さあ、こんなに強いオークをたくさん倒したんだから、きっとレベルは大きく上がっているわよ。だからステータス・ペーパーを見ることを楽しみにして、今はがんばって!」と僕たちを
僕もきっとそうだろうと思ったので元気に、「はい、がんばります!」と答えていた。直道はサンダーの魔法を使って魔力を減らし、またオークのヤリで攻撃されて体力を減らしていた。
直道にとってオークとの戦いは、ツラかっただろう。もちろん僕はそんな直道に、リカバリーの魔法をかけていた。
するとやはり僕も、魔力を減らしていた。リカバリーの魔法をかけるのは直道だけではなくシオンさんもなので、やはり僕の魔力も大きく減って
なので布の上で横になって休んでいる時に、
その干し肉を食べながらポーションを少し飲むと、何だか生き返るような気がした。
そうして何度も強いオークと戦い、休んでまた戦うことを繰り返しているとステータス・ペーパーを見る時がきた。シオンさんはバックパックからそれを出すと、僕を
「さあさあ、
なので僕は
「ハイ・リカバリーっていうのはね、リカバリーよりも多くの体力を回復させる魔法なの。助かるわー、純貴君がハイ・リカバリーの魔法を覚えてくれて! これでモンスターとの戦いが、楽になるわ!」
なるほど、そうなのか。そして僕は、レベルが10に上がったことに
レベルが上がると体力や魔力も
そして次は、直道がステータス・ペーパーを見た。浮かび上がった文字は、『魔法使い レベル10 ファイア アイス サンダー パワー・ソード』という文字だった。直道は、シオンさんに聞いた。
「あのー、シオンさん。パワー・ソードって何ですか?」
するとやはりシオンさんは、喜んだ表情で答えた。
「やったー! パワー・ソードの魔法を覚えてくれたんだ! パワー・ソードっていうのはね、その魔法をかけると剣の攻撃力が
そしてシオンさんのテンションは、一気に上がった。
「ハイ・リカバリーとパワー・ソード! この二つの魔法が使えるのは、大きいわ! これでモンスターとの戦いが、一気に有利になるわ! もしかしたらドラゴン・ロードが復活していても、倒せちゃうかも!」
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