第十四話
すると
「シオンさん、三つの大きなツララが無くなった今がチャンスです!」
「もちろん!」
シオンさんはレイピアを
それはキラキラと
「
え? 何で? 僕は
バリア!
すると何と直道は、ジョノリの前に立って両手を
「今です、シオンさん! 攻撃魔法を使ったあとのジョノリに、スキができました!」
シオンさんは「はああああ!」と
サウザンド・ヒット!
それを喰らったジョノリは大ダメージを受けたようで、消滅した。か、勝ったのか、僕たち。あの、強いジョノリに……。僕は本気で、
「やったー! 勝ったぞー! 地下三階のボスを、
するとシオンさんと直道は、僕に振り返り
まず考えたのは、僕が魔法使いだっていうこと。シオンさんから
それに純貴君からの攻撃魔法などのダメージを減らす、バリアの魔法をかけてもらった。それで僕にはジョノリの全体攻撃の、氷の攻撃魔法もあまり効かないんじゃないかと思ったんだ。そして攻撃魔法を放ったあとのジョノリに、スキができると思ったんだ。
それを聞いて、僕は
「すげー、直道! お前やっぱ、頭いいな! いや、天才だ!」
すると直道は、ますます照れた表情になった。
「いやー、それほどでも……」
でも直道は、シオンさんに聞いた。
「あの、シオンさん。今回、僕はシオンさんの役に立てたでしょうか?……」
すると抱き合っている僕たちに、更にシオンさんが抱きついてきた。
「当り前でしょう、直道君! この地下三階のボス、ジョノリに勝てたのは直道君のおかげよ!」
するとやはり照れながらも直道は、ハッキリと
「そうですか。それなら僕も嬉しいです、シオンさん。そして純貴君も、ありがとう……」
僕はちょっと、
「ジョノリの全体攻撃の氷の攻撃魔法で、ほとんどダメージを受けなかったのは純貴君のバリアのおかげだよ。ありがとう……」
そうか、そういえばそうだった。でもやはり今回、ジョノリに勝てたのは直道が
「ホントに君たちって、最高ー!」
喜んでいるシオンさんを見て僕は嬉しかったし、直道も嬉しそうな表情をした。そして直道は、僕に告げた。
「今までゴメン、純貴君。僕はこんな
直道の言葉は、そこで止まった。続きを聞きたかった僕は、次の言葉を
「だから何だよ、直道?」
すると直道は、僕の目を
「このダンジョンでドラゴン・ロードが復活しているかどうか、ちゃんと調べよう。そしていずれはドラゴン・ロードを倒して、地球に帰ろう。もちろん、僕と純貴君で一緒に。いいかな……」
それを聞いて、僕は
「もちろんだ、直道! 一緒に地球に帰ろうぜ!」
そして力一杯、抱きしめた。直道が、「うぎゃー、苦しいよ、純貴君!」と
「よーし、私たち三人が力を合わせれば
僕と直道は、同時に右手を上げた
「「おー!」」
そして僕たちは、地下四階に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます