地下三階
第十二話
地下三階は地下二階とは逆で、
頭から
するとまさか、魔法使いなのか?! 僕の
「あいつらは、
すると三体の魔導士は、杖を
ファイア!
炎の塊が一体の魔導士に当たったが、あまりダメージを受けていないようだ。シオンさんは、叫んだ。
「ムダよ、直道君! 魔導士にはあまり、攻撃魔法は
でも直道は、攻撃魔法を
「なら、これならどうだ?!」
アイス! アイス! アイス!
今度は
とどめを
そう考えた僕は、攻撃魔法などのダメージを
バリア!
するとシオンさんは、「ありがとう!」と叫んで魔導士に斬りかかった。シオンさんは魔導士から攻撃魔法を
残りの一体もやはり攻撃魔法を喰らったが二回、斬りつけて倒した。戦いには勝ったが、シオンさんは直道に
「どうして攻撃魔法を撃ち続けたの! 魔導士にそれは、あまり効かないって言ったのに?!」
すると直道は、小さな声で答えた。
「うん……。確かにファイアの魔法は、あまり効かなかった。でもアイスの魔法だったら、効くかも知れないと思って……」
それを聞いたシオンさんは、
「なるほど、そういうことね……。でも
すると直道は、こくりと
「攻撃魔法があまり効かない敵に攻撃魔法を使っても、それは魔力のムダになるから気を付けてね。それにしてもどうしていきなり、戦う気になったの?」
直道は、シオンさんを
「僕もシオンさんの役に立ちたかったから! イフリートと戦った時の
そして僕を見つめて、
「そうだったの……。でも心配しないで、直道君。私たちの中で攻撃魔法を使えるのは、直道君だけ。だから君の攻撃魔法が役に立つ時が、きっとくるわ……」
それを聞いた直道は、決心した表情になった。
「うん、ありがとう、シオンさん。僕、その時がきたら、がんばるよ!」
そしてシオンさんが直道の頭をなでると、直道はシオンさんに
この地下三階に現れるモンスターは、やはり三体の魔導士だった。でも僕たちは、僕がシオンさんにバリアの魔法をかけてシオンさんがレイピアで攻撃するという方法で、魔導士たちを倒していった。
直道は戦いそうにウズウズしていたが
扉には、自然の
僕たちは取りあえず、扉を押してみた。僕とシオンさん、そして直道の三人で押してみたが、びくともしなかった。するとシオンさんは、
「この扉はどうやら、力では開かないみたいね。開けるには、何か方法があるみたい……」
そして僕たちは、扉を注意深く
そうすると扉の右側に、『月』と『太陽』という文字が彫られた、二つの十センチほどの玉を見つけた。
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