第十一話
でも
ハッキリ言って、僕もホーン・ノマーに怯えている。でも僕はもう、決めていた。直道と一緒に、地球に帰ることを。それならどうするかと素早く考えた僕は、シオンさんに攻撃魔法などのダメージを
バリア!
ハッキリ言ってホーン・ノマーを
「はああああ!」
そしてその場で右から左に
スピン・スラッシュ!
するとホーン・ノマーは右脚に大ダメージを受けたようで、右ひざが
「いけー、シオンさん!」
するとシオンさんはもう一度、一回転してホーン・ノマーの腹を斬った。
スピン・スラッシュ!
するとホーン・ノマーはグオオォォという叫び声を残して、
「か、勝った! 僕たち、勝ったよ!」
するとシオンさんは温かい目をして、僕の頭をなでてくれた。
「ありがとう、
少しの間そうしていると、僕の
「大丈夫、シオンさん? 回復魔法を、かけてあげようか?」
でもシオンさんは、顔を左右に
「いえ、それはいいわ。あまり魔法を使うと、純貴君が疲れちゃうから。っていうか、純貴君は
それを聞いて、僕は気づいた。僕も
「ここで、ちょっと休みましょう!」
そう言ってホーン・ノマーと戦う前に床に置いた、バックパックから二つの
「さあ、ここで横になって、
なるほど、こうやって休むのか。それでも僕には、ありがたかった。魔法を使いすぎたせいで、すごく疲れていたから。でも一つ、
「あのー、シオンさん。ここで休んでいる時、モンスターに
するとシオンさんは、笑顔で答えた。
「それは、大丈夫!」
そう言ってもう一つの荷物を、手に取った。それはポーションのようなモノだったが、金色だった。シオンさんはフタを開けると、中身を布の
「あのー、それは何ですか?」
「これは、
なるほど。確かにそれなら、
そして布にシオンさん、僕、直道の順に横なった。うん、こうやって横になるだけで、疲れが取れる……。少し疲れが取れた僕は、シオンさんに聞いてみた。
「あの、シオンさん。ちょっと聞いてもいいですか?」
するとシオンさんは、体を
「何、純貴君?」
「あの、ホーン・ノマーのことをエレメント・モンスターって呼んでたんですけど、それって何ですか?」
するとシオンさんは、説明してくれた。エレメント・モンスターは、エレメントの力を持つモンスター。エレメントとはこの世界の
なるほど、そうだったのか……。僕が
「さあ、少し休みましょう。私もちょっと、疲れてるから……」
「はい」
そうして僕も更に休もうと思ったが、直道のことが気になった。体を半回転させて直道の方を見てみると、僕に背中を見せて横になっていた。僕は、聞いてみた。
「疲れているか、直道?」
だが直道は、何も答えなかった。もう、寝てるのかな。僕は今、直道が何を考えているか知りたかったけど、それはできなかった。そしてやはり疲れていた僕は、いつの間にか、
●
「純貴君、直道君、疲れは取れた? そろそろ、
僕はその声で、目が
それを思い出すと、
「はい、疲れは取れましたよ、シオンさん!」
するとシオンさんは、
「そう、それは良かったわ。あ、直道君も起きたわね」
ふと見ると、直道も立ち上がっていた。疲れてはいない
「それじゃあ、地下三階に下りるわよ。
僕は思わず、
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