地下二階
第九話
地下二階に下りて最初に感じたのは、
すると
もしかしたらシオンさんが、
プロテクション!
その
そしてシオンさんは何と、
ゴブリンのように一撃で三体を倒せなくても、一体を一撃で倒したから。三体目のモンスターも
「あ、
そうか、さっきのモンスターは、黒騎士っていうのか。そしてシオンさんが言った通り、プロテクションは必要なかったようだ。そう考えていると、シオンさんは聞いてきた。
「
え? どういうことだろう? 僕は別に疲れてなんか……。あ、あれ?
そう言えば少し、疲れてるかも。
「確かにちょっと、疲れたような気がします。でも、どうして分かったんですか?」
するとシオンさんは、説明してくれた。魔法を使うと、魔力が
僕は、
そして僕たちはダンジョンの中をドンドン進んだが、僕がプロテクションを使う必要は無かった。何度もダンジョンの壁から三体の黒騎士が出現したが、シオンさんは一体づつだが一撃で倒したからだ。
すると僕は、考えた。この地下二階のいわゆるザコキャラは、シオンさんの敵ではない。でもここにも地下一階のように、ボスがいるだろう。それは多分、地下一階のボスのジャイアント・バットよりも強いだろう。
だからどんなボスがいるか分からないが、僕がプロテクションを使うのは、その時だろう。そう考えながらシオンさんと直道の後ろを歩いていると、シオンさんの
「
その声で僕は、二人を見た。見るとシオンさんは直道をダンジョンの
それはダンジョンの通路の右側から
「大丈夫ですか、シオンさん?!」
するとシオンさんの、
「くっ、まさか
そして、
「私が
そうか、シオンさんが背負っているリュックのようなモノは、バックパックというのか。とにかく僕はそれから、緑色の瓶を取り出した。
それはポーションと同じく、500mlのペットボトルくらいの大きさだった。僕はそれを、シオンさんに見せて聞いた。
「取り出しました! どうすればいいんですか?!」
「大丈夫、自分で飲めるから……」
と答えてシオンさんは僕から緑色の瓶を受け取ると
「ふうー……」と
でもさっき私が飲んだ
それを聞いた直道は、シオンさんに
「ごめんなさい、ごめんなさい、シオンさん。ごめんなさい……」
するとシオンさんは、穏やかな表情で答えた。
「私は、大丈夫。私は体力がたくさんあるから、少しくらい体力が減っても大丈夫なの。でも直道君は体力が少ないから、毒状態になると危険だったわ……」
それを聞いた直道は、何かを決心した表情になった。
「今度は、僕がシオンさんを
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