第七話
ポーションを飲んでみると、少し
「すごい、ポーションって、すごいんですね!」
するとシオンさんは、
「うん。ポーションが無いと、モンスターと戦い続けることは出来ないの。体力が減ったり傷を治す時に必要だから。私は
そう言われて僕は、やる気になった。レベルを上げて回復魔法を覚えて、シオンさんの役に立とうと。そうしてシオンさんを見ていると、また
これは、光の玉。魔法で作られた、道具なの。ダンジョンの中は暗いから、こういう道具が必要なの、と。
なるほどと
すると右側の
「君たち、ちょっと
それを聞いてシオンさんの
つ、強い……。ゴブリンはモンスターの中で一番弱いらしいけど、それでも三体のゴブリンをこんなにあっさりと倒すなんて……。そして僕は、理解した。さっきもこうやって、僕たちのことを助けてくれたんだと。するとシオンさんは、振り向いて笑顔を見せた。
「さあ、先は長い。ドンドン行こう!」
シオンさんの強さを見て、シオンさんと
そして僕たちは、ダンジョンを進んだ。
しばらくそうして進んでいると、また三体のゴブリンを倒したシオンさんは、振り返った。
「さあ、君たちのレベルは、上がったかな?」
そして
「あの、シオンさん。僕たちは何もしていないんですけど、それでもレベルは上がるんですか?」
するとシオンさんは、笑顔で答えた。
「うん、上がるよ。純貴君は何もしていないって言うけど、私が戦うところを見てたでしょう? そしてゴブリンの倒し方が分かったと思うけど、どう?」
僕は少し考えてから、答えた。
「えーと、ゴブリンを倒すには、とにかくダメージを与えればいいんだと思います。シオンさんはレイピアでダメージを与えていたけど
するとシオンさんは、微笑んだ。
「そう、その通り。モンスターを実際に倒さなくても、戦闘に参加しただけでも
なるほど。そういえばゲームでも、そうだな。ロールプレイングゲームでは、数人のパーティーを作る。そして戦士だけが戦って敵を倒した場合でも、戦闘に参加しなかった魔法使いなども経験値を得る。そしてレベルは上がる場合がある。それと、同じことかも知れない……。
だから僕はシオンさんから、ステータス・ペーパーを受け取って
プロテクション? どこかで聞いたことがあるような……。あ、ロールプレイングゲームで、見たことがある! 確かこの魔法をかけると
「うんうん、そうよ。よく知ってるわねー」
なので僕は、説明した。地球にはモンスターを倒して遊ぶ、ゲームがあることを。でもシオンさんは、疑問の表情だった。
「ゲーム? ふうん、よく分からないけど、地球にはそういうのがあるんだ……」
そして僕は、決心した。シオンさんが強いモンスターと戦う時は、
「さ、ステータス・ペーパーを、直道君に渡して。直道君もレベルが、上がっているかも知れないから」
僕が直道にステータス・ペーパーを差し出すと、直道はそれを
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