第二話
僕は、
「う、うん、今は
でもやっぱり、直道は
「
「え? い、いや、大丈夫。本当に大丈夫だから……」
僕には直道が、本当に僕を心配してくれているとこが分かった。だからウソをついたことを、少し
「それよりさ、遊ぼうよ。
でも直道は、
「いや、それはできないよ。
そ、そんな。せっかく直道が、きてくれたのに。僕は何とか直道を引き
「それじゃあ僕は、塾に行くね。純貴君は、大丈夫そうだし……」
そうして振り向いて、僕に背中を見せた。そして直道は、歩き始めた。僕は思わず、強く願った。何でもいい。何でもいいから、何か起きてくれ! 直道を引き止める、何かが! すると次の
『ドオオン!』
何かと思って神社の方を振り返ってみると、神社の右側に大きな
何だろう、これ? 僕は当然、この穴に
すると僕は、ひらめいた。そうだ、この穴に入って洞窟を
「この洞窟を、探検しようよ直道! 直道もワクワクするだろ?!」
でも直道は、
「いやいや、こんな
でも僕は、やっぱり直道の左手を強引に引っ
「大人なんかに知られたら、この穴を
「で、でも……」
「それに直道もこの洞窟に、興味あるだろ?」
すると直道は、小さな声で答えた。
「そ、それは確かにあるけど……」
僕はこのチャンスを、逃がさなかった。僕はもう、直道と一緒にこの洞窟を探検することを決めていた。
「それじゃあ、ちょっとだけ入ってみようぜ! な?」
「う、うん。ちょっとだけなら……」
そして僕は直道の左手をつかんだまま、穴に入った。するとその瞬間、僕たちはまぶしい光に
でも右手に、
「「な、何だこれーー!!」」
でも僕たちのテンションは、
そして嬉しくなってワクワクした僕は、思わず叫んだ。
「よーし、探検の始まりだー!」
ただ、暗かったのでスマホを取り出して、ライトを付けた。そして洞窟の
それでも洞窟を真っすぐに進んでいると、道が左に曲がっていたので左に曲がった。すると僕は、とんでもないモノを見た。僕たちよりも少し背が低い、人間のような生き物だ。
そして、「ゲッ、ゲッ、ゲッ……」と気持ち悪く笑っていたからだ。
僕はものすごく、
「ギャアー!」と叫びながら。
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