第11話 僕の名は…  それは無理

 数日後、財務のお姉さま達、営業のお兄さま達と居酒屋で会合しました。


「堀ちゃん本社にいるなら飲みに行こうよ」

 とのことでした。


「なんかめちゃくちゃだ…って聞いてるよ…」

「そうでもないですよ…」


「熊木さん…同業に行ったらしいね…」

「へぇ…そうなんですか…」


「確か○○って聞いたな…」

「優秀ですからね」


「堀ちゃんがシステム室離れて大丈夫なの…入社以来初めてのことでしょう」

「開発も修正も依頼も受け付けても先に延ばすそうです」


「だろうね…」


「2.3か月で帰ろうかと思っているんですが…」

 みなさんの目が僕に一斉に向きました。


「無理だろう…」

「それは無理…」

「半年だね…だからあと数回は飲みに行ける…」


 飲み会の事もいろいろとみなさんの予想通りでした。


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