FF14へのラブレター

ゲレの工房

第1話:アモン様へのラブレター

FF14ファンフェスで、私が見た限りではアモン様やファダニエルについてあまり触れられていなかったので、私なりのアモン様への愛を語りたいと思います。


長文になるためブログにしようかとも考えましたが、ここにも残しておきたいです。


私がアモン様を推している理由は、暁月までの物語で最も共感できるNPCがアモン様だからです。


アモン様は常に研究し、常に足掻いていました。アラグ帝国時代、貴族たちに自分の研究が趣味のために使われ、自分の研究が認められず、また自分が何を求めたいのかわからずに葛藤していたようです。

その末にザンデを復活させ、不死化するという一つの「答え」を見つけましたが、ザンデには「死は全てを無に還す」と否定されてしまいました。

どんなに足掻いても、どれだけ答えを求めても求められず、見つけた「答え」すら「否定」される研究者でした。


そして新たに見つけた答えが、全てを無に還すという「答え」でした。第三星歴から第七星歴まで、どれだけの年月をかけて考え悩み、オリジナルのアシエンたちに見守られながら悩んだことでしょう。

転生組はオリジナルにゾディアークの復活を求められています。ラハブレア、エメトセルク、エリディブス。その監視下で答えを求め、見つけた答えを秘匿し、ただ答えを得るために道化を演じる。オリジナルに「答え」を否定されないように。


ファダニエルとして漆黒の終盤から暁月のゾディアーク戦まで、アモン様はさらに道化を演じました。ひたすら道化を演じ、暁たちのヘイトを引き、ゾディアークを消滅させてもらうために。

そしてゾディアークの消滅。その時の気持ちはきっと嬉しかったでしょう。どれだけ満たされたことでしょう。あのシーンは今でも心に刺さります。やっと「答え」を成し遂げたんだ。


しかし、89IDで星海の中でアモン様はヒカセンと出会います。ヒカセンたちはアモン様の「答え」を否定します。

否定された上で、ヒカセンたちは自分たちの「答え」のために前に進むのです。


結果はプレイヤーの知る通りです。


アモン様はアサヒと共に星海に沈みました。ですが、おそらく星海に溶けていないだろうと私は思っています。

宇宙の終焉はいずれ訪れます。ウルティマトゥーレでヒカセンが得た「希望」という「答え」があっても、宇宙の終焉が止まるとは限りません。


ここからは想像の世界です。リアルでもこれは様々に語られ、SFの世界の話であり、定命である私たちには分かりかねない問題です。

ただ、ただアモン様は「答え」を探し続けるでしょう。仮に終焉に希望があるなら、生きる意味があるとするなら、何だろうと。


星海の底で考え続ける。

私にはその姿が美しく、理想の姿です。

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