qt001.『一杯目』※閑話
とある少年が見た、願いの欠片の話をしよう。
今回は、そうだな……『憑神殺し』と呼ばれた女性の話だ。
おっとその前に、
「オリジナルブレンド一つ」
※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
――私たち姉妹の人生は決して恵まれたものじゃなかった。
母が私を身ごもってすぐ、父が事業に失敗した。
酒に溺れ暴力を振るうようになった父から姉を庇えるのは母しかいなかった。
身重な体で姉を守り、暴力に耐えてきた母に神様が与えた褒美は――、
右腕の無い欠陥品だった。
それを見た父は母を蹴った。
無駄に金のかかる欠陥品を産んだと、
子供一人満足に産めないのかと、
姉に飛び火しないように覆い被さるように庇っていた母は、背中を何度も蹴られた。そして母は、半身不随となった。
父は傷害の罪で捕まり、私たち家族を害するものはいなくなった。
――これから優しい母と、大好きな姉と家族三人で楽しく暮らせる。
この頃の私は、世界がどれだけ残酷かまだ知らなかった。
母は強かった。足を失い、生活基盤も崩れた。そんな状況でも、子共二人を育てるために仕事を探した。自慢の母だった。
でも、母が採用されることは一度もなかった。
状況を知っても、身内は誰一人助けてくれなかった。
後でわかったが、全ては父の失敗が原因だった。
賢い父は大手とのパイプを巧く利用し瞬く間に会社を成長させた。後十年もあれば大手の仲間入りができるだろうと。
だけど、傲慢な父はそれだけじゃ満足できなかった。
繋がりのある大手を強請って蹴落とし、自らが成り代わる。愚かにもそんな大それたことを思いついた。
最低な方法だったが、賢い父はここでも巧くことを進めた。
相手の妻と関係を持ち不正に関する情報を持ってこさせ、それを理由に強請りをかけた。
いくつかの子会社を吸収したのち、ついに成り代わりが成功し、異例のスピードで大手と呼ばれる大企業に成長した。
父はやり過ぎた。
大手を食い潰した父を危険視した大企業の重鎮たちによる粛清。
それが父の事業失敗の全貌だった。
巻き込みを恐れた社会や身内は、私たち家族を徹底的に除け者にした。
それでも母は諦めなかった。
内職をはじめ、私たち姉妹に少しでもいい思いをさせようと、身を粉にして働いた。
母の代わりに、姉は幼い私の面倒を見てくれた。
痛い思いをした時も、怖い思いをした時も、姉の笑顔を見れば全て吹き飛んだ。
それだけで、楽しくて、幸せで、温かい気持ちになれた。
私たちのために、毎日遅くまで家事と内職をして疲れている優しい母。
いつも笑顔で、みんなを明るくしてくれる大好きな姉。
そんな二人の負担を少しでも減らしてあげたかった。
そして私は、取り返しのつかない過ちを犯した。
姉と違い、父に似て無駄に賢い私は、母の仕事を手伝おうとした。
――お母さんの仕事を減らして、稼いだお金でお姉ちゃんの大好きなプリンを買ってあげるんだ!
なんて、浅はかな夢を見ていた。
そんな無知で愚かな私は、溺れるような苦しみで現実を知ることになる。
片腕しかない私は、造花一本、まともに作ることが出来なかった。
その姿を見た母は泣いて謝った。
『ちゃんと産んであげられなくてごめんなさい』と。
何度も何度も謝った。
そんな母を見て姉も泣いた。
『泣かないでお母さん』、
『私がお花を作るから』と。
父に殴られても、酷いことを言われても、一度も涙を流さなかった母が見せた初めての涙だった。
幼いながらにわかった。
優しい母に涙を流させたのは私だ。
大好きなお姉ちゃんに涙を流させたのは私だ。
――ちゃんと生まれてこれなくてごめんなさい。
――造花一本作れない妹でごめんなさい。
心の中で謝った。言葉にすれば、二人はきっと悲しむから。
苦しくて悔しくて、悲しいが溢れそうになった。
でもここで泣くわけには行かないから。だから、
笑った。
涙を止める方法はこれしか知らないから。
「お母さんは悪くない、だから謝らないでいいんだよ!」
そう言って、私が知る一番の笑顔を真似して精一杯の笑顔を作った。
お姉ちゃんの涙は止まってくれた。
母の涙はまだ流れていたけれど、それでも微笑んでくれた。
造花一本まともに作れない欠陥品でも、笑顔は作れた。
きっと、不格好で、ダメダメな笑顔だっただろう。
それでも、こんな出来損ないでも、少しだけ二人を明るくできた。
――やっぱり私のお姉ちゃんは世界一だ!
この時から私は強くなろうと決めた。
誰にも頼らないでいいくらい、二人を心配させないくらい強くなろうと。
足りない腕の代わりに口を使って、足を使って造花を作り、二人に見つからないように試行錯誤を重ね、手伝ってもらっていたことも全部自分だけで出来るようにした。
そんな私を見て母は微笑んだ。
――これだ! これでいいんだ!
愚かな私は、より一層、死に物狂いで努力した。
それが、母の心を締め付けているとも知らずに。
努力の甲斐あってか、大抵のことは一人でできるようになった。造花作りだって、家族で一番早く作れるようになった。
その頃からだろうか、いつも微笑むだけで、母は笑わなくなった。
急に早口になったり、大きな声になったり、言動も徐々に変わっていった。
それでも、変わらず優しい母に感謝した。
それから少して、とてもじゃないが日常生活が難しくなってきた母に代わり、私が造花を作り、姉が家事をすることにした。
――お母さんは今まで頑張りすぎたんだ。私たちが頑張れば、お母さんも前みたいに笑えるようになるはず。
私たちは頑張った。今まで以上に頑張った。だけど母は笑わなかった。それどころか、微笑むこともなくなった。
急に老けたように皺が増え、髪も見る見る白くなっていった。
ある夜、『何も出来ない母でごめんなさい』と久々に母が微笑んだ。
「お母さんは何もできなくなんてない! あんな奴に酷いことされても、脚が動かなくても、私たち二人を育ててくれた! 私は……ちゃんと生まれて来れなかったけど、お母さんとお姉ちゃんがいたから辛いと思わなかったよ? 二人がいたから、こんな欠陥品でも幸せになれるんだってわかったから、だから、うっ……おか、お母ざんわ……何にもできなぐ、ないもん!」
できない自分を知っているから。
無力な自分を知っているから。
母にはそんな風には思ってほしくなかった。
足が二本とも動かない母。それにくらべて私は片腕一本だ。それでも母は何でもできた。
お花も作れる。お料理もできる。お掃除もお洗濯も、それだけじゃない。母に頭を撫でられるだけでお姉ちゃんは笑顔になる。みんなを明るく照らしてくれるあの笑顔を腕一本で作れるのだ。何もできなくない。できないのは私だから。
伝えたいことが伝わったのかはわからない。うまく言えなかった気がする。でも――、
「ありがとう」
母が笑ってくれたから。
やっぱり涙は流れていたけど、ずっと笑っていなかった母が笑ってくれたから、全部大丈夫なんだって。そんな気がした。
それが、私が見た母の最後の笑顔だった。
翌朝、姉が高校生になる日、私が中学生になる日の朝。
――母は台所で眠っていた。
病死。医者からはそう聞いた。
お姉ちゃんだけが別の部屋に呼び出され、馬鹿な私はそのとき医者がお姉ちゃんにしか病気のことを言わなかったんだと思った。
お家に帰ってから、お姉ちゃんに母の病気のことを聞いた。
お姉ちゃんは『心が疲れちゃう病気』と言っていて、
――私の頑張りが足りなかったんだ……。
そう思ったのは一瞬だった。
『お父さんのせいだから、大丈夫だから』と言ったお姉ちゃんの顔を見て――、
わかってしまった。
母は自殺したのだと。
母を追い詰めたのは、殺したのは、私だと。
笑顔になろうとするけど、笑顔になれない。
そんなお姉ちゃんを見たのはこれが最初で最後だった。
二人になって、生活は一層苦しくなった。
お姉ちゃんが高校生になって、学費がかかるようになったからだ。
造花のお仕事をくれる人が学費を貸してくれた。
お姉ちゃんが制服を着ている姿は眩しかったけど、造花のお仕事が三倍になって、ちょっとだけ寝る時間が少なくなってしまった。
別の仕事も探してみたけど、やっぱりどこも雇ってくれない。
どうにもならないことはわかっているけど、成長期の私たちには何もかも足りなかった。
そんなある時、お姉ちゃんがご馳走を買ってきた。
『すごく稼げるお仕事が見つかったから、買ってきちゃった!』と。
じゃがいも、人参、お肉に調味料。デザートのプリンまであった。しかも二人分だ。これだけ買うには、一週間分の食費がかかる。
嘘だと思った。
だけど、その日は何も聞かずにお祝いした。
お母さんがよく作ってくれた、大好物の肉じゃがを二人でお腹いっぱい食べて、デザートのプリンを堪能した。
私の分のプリンは私がお姉ちゃんに食べさせた。元々、お姉ちゃんが買ってきたものなので、私の分なんて烏滸がましいけど、お姉ちゃんきっとそんな風には思わないだろうから。困りながら幸せそうな顔をしてプリンを食べるお姉ちゃんを堪能して、私もたっぷり幸せを補充した。
そしてその夜考えた。
――新しいお仕事ってなんだろう。
片腕がない私よりは遥かに多くの仕事ができるだろう。だが、お世辞にも姉は賢いとは言えない。そこも堪らなく愛おしいのだが今は置いておこう。とにかくまともな仕事であるはずがない。
造花にしてもそうだ。茎の部分に薄いフィルムを詰めるのだが、フィルムには何かの粉末が入っている。出来た造花を受け取る人も、顔を隠して必ず人気のない時間に受け取りに来る。
父の呪いがある私たちは、まともな仕事にありつけない。
――お姉ちゃんの仕事を調べよう。
そう思った次の日、お姉ちゃんに言われてしまった。
『何をしてるか知られたくないんだ……危ないことじゃないから、信じて待ってて?』と。
お姉ちゃんは嘘が下手だから、その言葉が嘘じゃないとわかったけど、騙されている可能性もある。でも、信じてと言われてしまっては、お姉ちゃんの思いを裏切れなかった。
それから我が家は普通と呼べる生活を送れるようになった。
お姉ちゃんが何をやっているかは相変わらず分からないけれど、毎日お腹いっぱいご飯を食べられるし、お洋服も買えるようになった。
お姉ちゃんと一緒にお買い物――なんて出来たらいいけど、私と一緒にいると奇異な目で見られてしまうから、それは思うだけにしておこう。今でも十分過ぎるほど幸せだから。何もできない欠陥品の出来損ないには、これ以上は高望みというものだ。
中学生になって、片腕のない私は心無い言葉をたくさんぶつけられた。でも大丈夫。私にはお姉ちゃんがいる。他人に何を思われても、何を言われてもどうだっていい。お姉ちゃんさえいれば、他には何もいらない。
そんなあるとき、お姉ちゃんが言った。
『これからは帰りが遅くなったり、帰らない日があるかもしれないけど大丈夫だから、信じて』と。
お姉ちゃんの笑顔には無理も嘘もなかった。
二、三日帰ってこないこともあったけど、それでも帰ってきて元気な笑顔を見せてくれた。だから私も信じて待つことができた。
そして、私が高校生になる時、お姉ちゃんが宝物をくれた。
『これをね? プレゼントしたくてお金貯めてて、だから帰りが遅くなってたんだ!』と。
そう言って、お姉ちゃんが取り出したのは――、
筋電義手に関するパンフレットだった。
『私の妹でいてくれてありがとう。こんな馬鹿なお姉ちゃんだけどこれからもよろしくお願いします』と。
涙が溢れた。
「ありがとう」を言うのは私の方だ。馬鹿なのは私の方だ。こちらこそよろしくお願いします。
言いたいことがいっぱいあって、なんとか声に出そうとしてもうまく言葉になってくれない。
こんな時にも、ありがとうすら伝えられない。やっぱり私はダメな妹だ。
ようやく落ち着いてきたと思った時、お姉ちゃんが言った、
『義手ができたら、一緒にお洋服を買いに行こうね』と。
涙の止め方が分からなくなった。
色々あって、ようやく義手が出来たとき、二人でもう一度泣いた。
次の日は涙で瞼が腫れていたから、ショッピングはその次の日にした。
私の夢だったから、目一杯オシャレして最高の思い出にしたかった。
お姉ちゃんとのショッピングは、いつまでも色褪せることのない最高の思い出になった。
高校生になって一年が過ぎた。その頃にはお姉ちゃんが何をしているのか何となくわかった。お姉ちゃんは、お母さんに似て可愛かったから。
そして気付いたことがある。私は父似で愛想の悪い蛇みたいな顔で、おまけに欠陥品だけど、胸は大きかった。義手を付けてさえいれば私はそこそこイイらしい。
だからお姉ちゃんに打ち明けた。私も力になれると。
「ねぇ、お姉ちゃん。お姉ちゃんのやってること、私知ってるから。義手を付けて、普通の女の子と同じ見た目になってから、男子たちから結構そういう目で見られてて、私よりかわいいお姉ちゃんに興味を持たないわけないってわかったの……でも一人で背負わないで! これからは私も手伝えるから、二人なら――」
「お姉ちゃんは馬鹿だから、こんなことしかできないけど、あなたは違うでしょ? だから今は勉強して、将来、お姉ちゃんが誰にも相手にされなくなったら、今度はあなたが私を助けて。ね?」
姉の言っていることは間違ってはいなかった。
時々見る学力の判定はいつも綺麗に赤点を一点差で回避していた。
多分、姉に興味を持った先生が点数を弄ったのだろう。
そんな姉の将来が明るいものではないことは容易に想像することができた。
「うん! 私が絶対お姉ちゃんを助ける!」
「約束よ?」
「うん! 約束!」
今度は私の番。絶対に私が助けると、そう誓った。
それから猛勉強して、最難関と言われる大学に入学した。二十歳になる頃には父の呪いが届かない、海外からオファーをもらうことも出来た。
無事内定をもらい、一年後には研修支援の名目で生活費までもらえる。慎ましい生活ならお姉ちゃんが仕事をする必要もないくらいだ。
――やっと恩返しができる。これから一生を使って恩を返していく!
そう思った矢先、お姉ちゃんが倒れた。
病名はHIV。末期だった。
一命こそ取り留めたものの、植物状態で話すこともできなくなってしまった。
余命は半年。長くても一年は持たない。
一年後には恩返しできる。お姉ちゃんがくれた自由を、輝くような時間を、今度は私があげるんだ。そう思って、頑張って、だけど――、
その一年先の未来は、お姉ちゃんには無かった。
その日、涙は流れなかった。
――何で、お姉ちゃんが……。
目の前が真っ暗になるような、足元から崩れていくような、そんな無力感が私を満たした。
社会を呪った。
――誰も手を差し伸べてくれなかった。普通の半分の給料でもいい。まともな仕事にさえ就ければ……こんなことにはならなかった。
自分を呪った。
――奪うだけしかできない欠陥品。お姉ちゃんの時間を、未来を奪い、たった一度の約束も守れないろくでなしの出来損ない。全てをくれたお姉ちゃんに何一つ返すこともできない、方法も思いつかない。何が賢いだ。私が代わりに死ねばよかったのに。
運命を呪った。
――私から腕を奪い、母を苦しめ、欠陥品の私を妹だと言ってくれた最愛の人を奪う。運命なんてクソ食らえ。
「もしも神様がいるなら、何でもします。何を賭けたっていいです。お姉ちゃんともう一度なんて欲張りなことは言いません。"私が生きるはずだった分だけ"で構いません。だから神様、大好きなお姉ちゃんの――"未来を返してください"」
誰も答えてはくれない。
神様なんていない。
分かってた。
それでも、叫ばずにはいられなかった。
「なんで誰も助けてくれないのよぉ! 神様くらい助けてくれたっていいでしょぉぉぉぉぉ!!!!」
やるせなさ、悔しさ。言葉にできない感情を吐き出すように壁を叩いた。
『その"願い"叶えたいかい?』
「――!?」
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
神は私を見捨てなかった。
チャンスと力をくれた。奪う力を。
十分だ。
成し遂げる覚悟はできている。
力を手に入れた私は、手始めに復讐した。
父を、身内を、姉を利用した奴を、病を植え付けた奴も、造花を作らせた密売人も一人残らず殺した。
奪えば奪うほど体の感覚が鈍くなり、あの頃の無力な自分に戻っていく。
それがどうした?
この無価値な人生で、姉の未来が買えるなら安いものだ。
その後は、間抜けな憑神達を狩って回った。
私が与えられた力は、そいつらを殺すのに最適だったから。
そしてあの男に目を付けられた。
『俺にお前の恩恵は効かねぇ。ここで"願い"を捨てたくなけりゃあ俺に従え』
あの男さえいなければ、今頃必要な魂が集まっていたはずだった。
そのせいで半年が過ぎてしまった。もういつ姉が死んでもおかしくない。
私は焦っていた。
それでも、何とかあの男の目を盗んで魂を集め、あと少しで願いが叶うところまで来た。
次の集会でかなりの魂を貰える。
それが終われば、あとは隙を見て監視を皆殺しにする。
それで、必要な魂が集まる。
この少年には悪いが、今はあいつに従うしかない。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
「殺ざないで!」
神様は見ていた。願いを叶えるために貰った力をくだらない復讐に使った私を。
だから罰が当たったのだろう。
『俺の願いのために』
――復讐なんてしないで、最短で魂を集めれば、この黒い狐に見つかることもなかったかもしれないのに。やっぱり私はダメな妹だった。約束、守れなくてごめんなさい。
「お姉ちゃん」
※※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「さて、これが『憑神殺し』と呼ばれた女性の願いの欠片だ。コーヒー御馳走様」
――――――――――――――――――
Cafe;フェルメ・セ・イユゥ
Phone:(XXX)XXX - XXX
Cashier:00X onlooker
20XX/09/25 11:30:10 PM
Order Number:53821
――オリジナルブレンド 2 500円
Sub-Total: 1000円
Tax: 100円
Total: 1100円
Cash: 1500円
change: 400円
Que vos souhaits soient exaucés
――――――――――――――――――
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