ep008.『兎脚の憑神』



 ――特に目立った特徴もない雑居ビル。


 強いて特徴を挙げるなら地上二十階というその高さだが、東京では珍しくもない。この辺りにこれほどの高さのビルはないということを含めても、所詮はビル群の一つとして認識されるのが関の山である。

 

 そんな至って普通の外見をした雑居ビルだが、このビルを知らない人の方が少ない。周辺に住んでる人はもちろんのこと、多くの人がこのビルを知っている。


 正確にはこのビルの最上階。そこに掲げられている看板に書かれた社名を。


 『二階堂探偵事務所』――通称『探偵社』


 その名だたるオフィスの一角、扉の横のちょうど目線の高さに取り付けられた『室長室』のプレートが、この先にいる人物の重要性を教えてくれる。

  

 室長室の中は二階分の部屋を繋げているだけあって、天井は高くかなり開放的な印象だ。

 灰色のカーペットに、木目が美しいダークブラウンのアンティークデスク。黒を基調とした応接セットにも、木製の脚やアームがあしらわれている。

 柔らかく温かみのある白の壁紙も含め、ビジネスシーンでありながらどこか家庭的な印象を与える。

 

 そんな室長室を今、険呑な雰囲気が支配していた。


 「ルヴァンシュの本拠地は――何処ですか」 

 

 抜き身の刃のような鋭さを持った冷ややかに迫る声。凛とした青い瞳に鬼気を湛えた彼女に意を唱えることが出来る者は、同格か、そうでなければ彼女を知らない無知蒙昧か、あるいは神そのものか。

 

 「――――」


 そんな、圧倒的強者が放つプレッシャーを真っ向から受けても微動だにせず、沈黙を続ける人物。


 ペリドットのような黄緑色の瞳、透き通るような金髪に透明感のある白い肌。それにほんの少しの垂れ目と優しい微笑が合わさり、天使や聖母を思わせる慈愛に満ちた女性。

 

 二階堂にかいどう 綾香あやか

 探偵社と言えば彼女であり、裏表、国内外、徒人憑神問わず名の知れた世界屈指の情報屋。

 

 憑神達の中では『探偵』の名で通っているこのゲームの最重要人物キープレイヤー

 

 「答えてくださいっ!」


 黒髪青目の少女の雰囲気が変わった。

 濡羽のような黒髪は感情をなくしたように白く染まり、その瞳は赤熱の憤怒に染まる。


 彼女の実力を知る周囲の人影は、血に濡らした紅玉のように赤く染まった瞳をみて戦々恐々とする。

 

 少女の変化は恩恵によるもの。

 恩恵を使えば必ず呪いに蝕まれる。

 それでも今この場で恩恵を使ったということは、これが脅しでは終わらないことを意味する。

 

 最早、情報を手に入れようが入れまいが彼女は行動を起こす。


 それがルヴァンシュへの報復なのか、黙秘を貫く目の前の女性か、傍観を決め込む薄情な観衆か、はたまたその全てか。それは紅瞳の少女にしかわからない。


 「はぁ……わかりました。私の知る限りの情報を教えます」

 「――――」


 女性の言葉に続きがあることを察した少女は、依然険しい表情のまま黙秘を貫く。


 「ただし、条件があります」


 「何でしょうか」


 「美雪ちゃん、本調子じゃないんでしょ?」

 「――!?」


 少女自身ですら理由のわからない不調。それを悟られるような言動はしていないし、事実、探偵社の他のメンバーには気付かれていなかった。

 ただ、『探偵』と恐れられる憑神ゲーム最高の情報屋の前ではそうではなかったらしい。


 「ほらね? いつもの美雪ちゃんなら、こんな質問される前に退散してるもの……そんな状態でも行くの?」


 鎌をかけられていただけだった。だが、目の前の女性が真実を知っていたかどうかは関係ない。質問に答えようと答えまいと、この状況が作られた時点で結果は決まっていたのだ。


 「はい」


 「じゃあ条件は一つ。困ったら私たちを頼って?」


 「綾香さん……」


 険しくも、どこか悲痛な色を滲ませていた少女の顔に柔らかさが戻り、部屋を満たしていた張り詰めた空気も緩みを見せる。

 同時に、強者の放つ無言の圧力から解放された弱者が息をする。


 「馬鹿かっ! こんなことしてっ! 一人で行ったって何にもなんねぇだろうが!」

 「そうだよユキピ。路地裏にいなかったってことはもう……」


 粗暴な男とギャルい女性がここぞとばかりに少女の強行を制止する。


 「それなら綾香さんの恩恵でわかるはずです。隠ぺいしていたとしても死体を隠すために恩恵を使うなんて真似、普通はしません」


 「おい! 無視すんじゃねぇよ!」

 「月野をおびき出すための罠だとしたら?」


 今度は眼鏡をかけた長身の男が口を開く。無視できないリスクを例に挙げ、行くべきではない合理的な理由を提示する。


 「だとしても、私は行きます。現実的じゃない。そう言って手を伸ばすことすらしないんだとしたら、不可能にしているのは自分自身です。届かなくても、信じられるなら私は手を伸ばします」

 

 それでも少女は止まらない。


 「「――――」」


 「マリンさん。片桐さん。ご忠告、ありがとうございました」


 少女の身を案じて止めてくれた二人に感謝を伝える。

 例えそれが常識的判断に基づいた独善だったとしても、良かれと思っているのは事実なのだから。

 

 「ユキピぃ~」

 「忠告のつもりじゃなかったんだけどな」

 「だから無視すんなって!」


 一人無視され、不服を募らせていた男が一歩前に出た。


 「どうしても行くってんなら腕ずくで――」


 その言葉を聞いた少女の目に、一瞬にして殺意が宿る。

 団欒とした雰囲気は崩れ、再び険悪がこの場を満たす――

 

 「やめなさいっ!」


 女性の叱責が一触即発だった空気に僅かな冷静さを取り戻させた。


 「美雪ちゃんはここに来る前から決めてたのよ。彼女を想うなら送り出して、できるだけサポートしなきゃ。ね?」


 少女に黙殺された男を諭し、少女へと振り返る慈愛に満ちた女性。その瞳に宿るのは心配か、あるいは後悔なのかもしれない。


 「ありがとうございます。でも、お気持ちだけで十分です。戻ってこれる可能性は低いですし、それにもう、ここにいる資格はないですから」


 「一度や二度の間違いなんて誰にでもあるものよ? だから、そんなこと言わないで? あなたがどう思っていても、探偵社はあなたを歓迎するわ」


 「短い間でしたけど……お世話になりました」



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



 「お願い!」


 こんな時にも願ってしまう、欲深で卑しい自分が嫌いだ。

 願いは弟のためにと決めておきながら、非情になり切れない自分が情けない。


 少女は思う。何が『最速の憑神』だ。何が『ラビットフット』だ。

 たった一人の親友の危機にも間に合わない。大切なモノの何一つも守れやしない。

 

 どれだけ速くても間に合わなければ意味がない。

 どれだけ高く飛べても届かなければ意味がない。

 どれだけ強くても守れなければ何も残らない。


 今度こそは。


 そうじゃないと、弟の想いに顔向けできないから。


 ビルを超え、空を駆け、助けを待っているであろう友を、友達のために命を張れる優しい少女を、きっと助けに来てくれると信じてる彼女を助けるために、弾丸のように走る。


 走りながら彼女は後悔する。


 ――少し熱くなり過ぎた。


 探偵社で恩恵を使ったのは控えめに言っても失敗だ。

 私の呪いはそういうものだから。

 さらに厄介なのは、恩恵と呪いの相乗効果シナジーだ。


 私と憑代は恩恵による空気の被害を受けない。

 やろうと思えば音速を超えて移動できる。被害も後先も考えないなら光速に迫る移動もできる。脚だけで言うなら物理の壁だって超えられるだろう。

 

 ただし、雨や塵は話が変わってくる。速度によっては怪我をするし、服だって千切れるか燃えるかしてなくなってしまう。

 そうなれば接敵前に傷だらけになるか、裸にポンチョと言う真正の変態になるかのどちらかだ。


 別に裸を見られたってかまわない。見た男全員に蹴りをお見舞いするだけなのだから。もちろん全力で。


 だがここで相乗効果シナジーの問題が出てくる。自他関係なく扇情性は呪いの影響を強めてしまうのだ。それに加えて恩恵の出力を上げても呪いは強くなってしまう。二つが合わされば最悪な結果になることは、探偵社にいた粗暴なゴミだとしてもわかるだろう。


 急ぎたいこの気持ちに任せて恩恵を全開で使ってしまいたい。

 でもできない。やれば呪いに呑まれ戦うことが出来なくなる。そうなったら助けるどころか敵に塩を送るだけだ。


 思うようにいかない現状をもどかしく思いながら、少女は探偵あやかに教えてもらった目的地に急ぐ。


 「間に合って!」


 焦りが器から溢れそうになった時だった、恩恵で強化された耳が獲物を捉えた。


 「こんな開けた場所なら、ラビットフットが現れたって余裕ですって」


 ――!!


 奴らの声が聞こえる。

 一瞬、通り名を呼ぶ別の声が聞こえた気がしたが多分気のせいだろう。

 改めて耳を傾けても近場には奴ら以外の鼓動も呼吸も、僅かな動作音も聞こえない。


 自惚れる訳じゃなく、事実としてラビットフットの名称は有名だ。

 もしかしたら、範囲内の誰かが自分とは関係ないラビットフットの事を話してる可能性もある。


 まったくもって、無差別に広範囲の音を拾ってしまうのがこの恩恵の難しいところだ。

 恩恵を強めれば方向を絞れるのだが、その分呪いも強まってしまう。ならば折角脚があるのだからそちらを使って絞った方がいい。

 それに、無差別と言っても悪い条件が重なってないかつ数キロ程度なら、目標の正確な位置、姿勢など、目で見るより鮮明に理解できる。それを含めれば大抵のことは十分脚でカバーできる範囲といえるだろう。


 人数は三人。

 倒れている人が一人。

 倒れているのは女性。怪我をして気を失っている。

 他にはいない。



 「それならっ!」



 ビルの壁面を蹴り、その合間をジグザグに登っていく。

 

 奴らの会話からすると、視界に捉えることができるなら勝機があるといった感じだった。

 

 人質を含め奴らは鉄骨に囲まれている。ここがまだルバンシュの本陣ではないことも考慮すると衝撃波は使うべきではない。

 周辺は開けた土地であり、奴らが人質を囲っている鉄骨以外に遮蔽物になりそうなものはない。


 ならば簡単なことだ――遮蔽物のある所から反応できない速度で奇襲をかければいい。


 廃ビルの屋上から両足を使って大ジャンプ。相手がこちらに気付いていないうちに雲の向こうへと姿を隠す。

 

 突き抜けた先で身体を丸めて回転。脚を上に、頭を下へ向ける。

 敵の一人、その真上に来た一瞬、彼女だけに踏むことを許された宙空の大地を――蹴る。


 急転直下。


 空気を蹴る反動で急降下する。

 雲を突き抜ける寸前、今度は雲を蹴る。

 音速と同等のスピードに迫った体を丸めて半回転すると同時に、フードを脱いで地獄耳を停止オフにしておく。

 そして、俗にいう踵落としという姿勢での高速落下まま、




 ――グシャッッッッ!!



(まず一人!)


 このまとまりのリーダーと思われる男の頭を体ごとカチ割る。

 

 最近は"勘"が頼りにならないので、落下中の狙撃を警戒していたが杞憂で済んだようだ。


(他の二人は何が起きたか理解できていない。混乱しているうちにもう一人!

)


 着地と踵落としの勢いをそのまま利用し、軸足を返して体を縦回転。

 回転したことで振り落としたはずの左足はすでに次の標的の首程まで上がっている。

 新体操のイリュージョンという技を見よう見まねでやってみただけのものだが、この恩恵ならそれで十分だ。

 

 恩恵により予備動作なしに致命的な攻撃を繰り出せる。なので、実用的な蹴りよりもあらゆる場面で足を動かせる方が長所を活かせる。

 そういった意味で新体操の動きは有用だった。だからゲームに参加してからは積極的にその手の動きを勉強した。


 そのまま五分刈りの男の頭部に後ろ回し蹴りをお見舞いしようと思ったのだが、思ったよりも相手の反応が良い。

 このままでは蹴り殺したとしても勢いで反撃をもらう可能性がある。


(それなら!)


 男が握り拳を作る刹那、膝を曲げ、つま先でその首を刈るように掠める。

 先ほどまで戦意に満ちていたのが嘘かのように男は崩れ落ち、その拳は虚しく敗北を握りしめる。

 

 殺し合いをしている状況ではあまりにも悠長に思える光景。


 敵を目の前にしたなら刺し違えてでも行動するべきだと思うかもしれないが無理もない。

 脊椎まで抉られ、皮一枚で繋がっている状態では、意識が残っているとしてもそれを体に伝えることはできない。

 そんな状態では刺し違えることは愚か、一矢報いることもできない。


(二人目!)


 刈るような蹴りに続け、曲げた膝を伸ばす要領で隣側へとハイキックを放つ。そのまま最後の一人の頭部を粉砕しようとしたその時、


(ラス――トぉ!?)

 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 耳元での大絶叫。

 地獄耳を切った判断は正解だった。もし地獄耳を切っていなかったら最悪気絶していたかもしれない。


 そこまでは想定通りだったのだが、


(キモいぃぃぃッ!!)


 狂乱状態の男の手から白いモノが投網のように広がってきた。

 一瞬、何か別の変なモノかと思ったが、蜘蛛の糸っぽい何かだった……。


 右足のステップで距離を取りつつ、左足の蹴り下しで蜘蛛の巣を蹴り裂く。


(まずい……!)


 やはり恩恵の調子が悪い。重要な部分が機能していないのだ。

 本調子なら初弾でケリが付いていた。

 そうでなくても、ここまで苦戦することはなかったはずだ。


(この脚なら糸は無効化できるけど、次から次に!)


 弾幕と言って差し支えないほどの量の蜘蛛の糸が飛んでくる。


 そのすべてを避ける。


 身を捻って、裂いて、飛んで、裂いて、屈んで、身をそらして、裂いて、裂いて、裂いて蹴り裂いていく。


(埒が明かない!)


 辺りに散らばる糸と新たに飛ばされる糸を避ける。どんどんと少なくなっていく足場に焦りを覚えるが、大技を使えないこの状況では決め手に欠ける。


(仕方ない……)


 そして決定的な瞬間が訪れた。


 「どうだぁぁぁあああ! ただ闇雲にばらまいてた訳じゃないんだよ! お前はまんまと誘導されてたんだよウサギちゃぁ~ん」


 物体をすり抜けて広がる蜘蛛の糸が体の至る所を貫通している。藻搔いても糸に触れている部分が空間に固定されているかのように動かない。

 ベタベタともヌルヌルともとれる不快な感触に捕らわれ身動きが取れない。


 「なに、これっ!」


 「ハハッ! どうだ! 動けなきゃなんもできねぇだろ! 蹴れねぇお前なんて怖くねんだよ! クソッ! ビビらせやがって……」


 抜け出そうと藻掻くが、糸の切れた人形のように手足が動かない。


 「おっと、動かない方が良いぜ」


 チンピラが光の糸を弾いて揺らした。


 「……最低ね」


 「優しく教えてやったんだろ? この糸は俺しか触れない。どこをくっつけるかも俺次第。やろうと思えば体の中のモンだけ引っ張ることもできるんだぜ? それを紳士的に――」


 ここはチンピラの言う通りにするしかない。

 体の力を抜いて、無抵抗をアピールするが、


 ――ビィィィィン、ビィン、ビィビィッ、ビン、ビン、ビン、ビィィィィィィン


 男は、あろうことか、糸を指で弾いて遊びだした。


 「っく……!」


  思惑が外れた。この手のタイプなら、状況有利と見るに直ぐに手を出してくると思ったのに。まさかこんなことするなんて。 


 下卑た笑みを浮かべながら楽器のように何度も糸を弾く。


 「オラオラどうした? だんまりか?」  

 

 何度も、執拗に糸を揺らすチンピラ。


 このままはまずい。呪いの影響もあるがいつまでもこんなのに付き合っていては身が持たない。


 「ねぇ」


 「おっ? やっとしゃべった」


 「これ結構しんどいんだけど? するなら早くして」


 「え? なに? テク過ぎて我慢できなくなっちゃった?」


 謎の自信に溢れているチンピラが目の前まで来て、顔を舐め回すように見てくる。


 「うっわ! 可愛すぎ! てか美人すぎて引くわ~。睨んだ顔もそそるわ~。あぁぁ我慢できねえ!」


 ガチャガチャとベルトを煩わしそうにしながらすぐ目の前までチンピラが近づいてくる。


 「その可愛いお口で、」


 ――グチャ!


 「え?」


 封じられたはずの武器。

 自由を奪われたはずだった脚、その左膝がチンピラの股間に赤い染みを付ける。


 ――トサッ


 間抜けな疑問符を浮かべながらチンピラは意識を手放した。

 糸が消え、膝蹴りの姿勢のままだった身体はバランスを崩して尻餅を付く。


 「ぁうっ」


 僅かに遅れて気を失ったチンピラがかぶさるように倒れてくる。

 これ以上、この汚らしいのに一ミリだって近づきたくない。


 「ぅ˝ん˝っ!」


 もう片方の足で男の腹を思いっきり蹴とばす。もちろん可能な範囲で。

 本当に加減なしで蹴ってしまえば、周りはおろか自分もただでは済まない。

 それでも、人が相手なら十分な結果が出せる。


 ――ガゴンッ!!


 鉄骨にぶつかり、チンピラは潰れたトマトになった。


 奇襲が成功した割にはスマートに行かなかった。けど、敵の排除は完了した。後は奴らの根城を叩くだけ、


  「この馬鹿……」


 だったのだが、鉄骨の傍に横たわる女性を見に留まる。

 時間がないのは承知の上だ。それでも念のため、念のためこの死に体の目撃者を処理することにしたのだった。


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