第16話 疲れる
今日、朝目覚めると、あかりが、
くっついて寝てるのは、
当たり前の事なんだが。。。
俺の、この胸の辺りに、
くっついている、もう一つの、
感触。。。
絶対そうなんだか、あかりに、
これを見られて、大丈夫なのか?
それが、心配になって、
俺は、身動きが、取れない。
動けば、必ずあかりは、起きるだろう。
少しだけ、布団をめくって、確認。
「いや、これは、不味いだろ。。。」
と、小さく呟き、息を飲む。
俺の前の、こいつは、全裸だった。
ヤバい。昨日も、ロリコンとか、
言われてんのに。。。
絶対ヤバいやつ。。。
「う。。ん。」
ヤバーイ。あかりが、起きそうだ。
どうする俺。。。
その時、モソモソと、
メリルが身体の上に、上がってきた。
「春人おはよう。メリル起きた」
その声に反応して、あかりが、
起きる。
「春人、おは。」で止まった。
「あかり、おはよう」
「うん。どういう事なの?」
静かに、あかりが、そう言うと、
何だか、余計に怖かった。。。
その後、暫く事情聴取されて。。。
メリルは、布団で寝る時は、
裸族派らしい。。。
そもそも、あかりが、俺の横で、
寝ているのを見て、メリルは、
仲間って言うのは、
一緒に寝るものだと、思ったらしい。
昨日から、悪いことをしてないのに、
怒られて、俺は何だか疲れた。。。
朝食を取り、あかりは、
お姉ちゃんの様に、メリルの世話を
焼いている。
着替えから、お風呂に、髪を整えたり。
あんな事がなければ、
微笑ましいだけなんだか。。。
一応、暫くは、メリルと、あかりで、
寝てもらう事にした。
毎日怒られるのは、流石に辛い。
外出の時は、メリルには、姿を消す
能力が、あるので、それで、
一緒に行動する事にして、
なるべく、3人で行動出来るように、
動いて行く事にした。
まずは、どうやって、1000年も、
時代を、遡って行くかだ。
メリルの話では、メリル事態は、
時間を遡るのは得意ではなく、
逆に、未来に飛ぶ能力は、
100年ほど、飛べるらしい。
あかりは、どっちも飛べるが、
一度に飛べるのは、100年が、
限界で、1日に休憩を挟んでも、
2回。つまり200年しか、
遡れないと言う事。
それだと、目的地に着くのに、
5日間掛かる訳で、流石に、
そんなには、コンビニからの、
指令を無視できない。
せめて、真弓を仲間に引き込めれば。
そう考えたが、あかりと違って、
こんな話を、俺の感だけで、
仲間になってくれる可能性は、
低いだろう。。。
「どうしたもんかね」
と、ついつい独り言が出る。。。
「なぁ、あかり。何か、いい方法、
有るかな」
「現状だと、一番の最短は、
あれしかないけど、ちょっと、無理」
「あれって?」
「春人と、私が、身体を重ねて、
力を、共有して、飛ぶって方法。
そうすれば、春人の力も借りれるから、
もっと、遠くに飛べるはずだし、
2回で、
1000年飛べるかも知れないけど。
春人も私も、力が空っぽになるから、
襲われたら、そこで、おしまいだよ」
「そうかぁ。それは駄目だな」
「身体を重ねるって、あの、俺の中に、
入った時みたいな感じ?」
「まぁ、そうなるね」
「流石に、真っ裸で、
死にたくないなぁ」
「私も嫌よ。だから、行けても、
無理だよ」
「大丈夫。春人。メリルの仲間。
中継地点で、待たせてる」
「そうなの?」
「うん。見張りも兼ねてる」
「何処で、待ってるの、メリルちゃん」
「二百年毎に、一人いる。だから、
あかりで、五人目だった。」
「そうなんだ。だから、
メリルちゃんは、時間を飛べる人を、
探してたんだね。」
「そう。だけど、春人みたいに、
戦うの得意も、探してた。」
そこから、メリルの話を元に、
また、三人で、話を詰める。。。
やはり、真弓を何とか、
仲間に出来れば、1日で、
飛べる事だけは、わかった。
「そっかぁ。真弓を仲間にかぁ。。」
「なぁ、あかり。一度、真弓を、
家に招待するのは、どうかな?」
「う~ん。まぁ、それが、一番、
可能性が、有りそうだね。」
俺たちは、真弓を引き込む作戦を、
色々考えた。しかし、嘘をついても、
どうしようもない。。。
あかりが、真弓を誘いに行って、
俺が、ちゃんと本当の事を、
話す。それが、一番シンプルで、
一番の、近道だと言う結論になった。
今日は、取り敢えず、メリルに、
この時代に馴染んで貰うために、
一緒に、買い物をしたり、
ご飯を食べたりして、過ごす事にした。
それと、メリルの、寝巻きだけは、
しっかり、しつけておかないと、
俺が、
怒られ過ぎて、疲れちゃうから。。。
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