第15話 ロリコンと言われて。

白い部屋。


そこに、あかりが、倒れていた。

さっき、突き飛ばした時に、

すぐに、戻って来ないように、咄嗟に、

俺が、能力で、気絶させたからだ。


「あかり、起きてくれ。」


俺は、能力で、あかりの意識を、

戻した。。。


「春人。。。」


「あかり、ごめん、でも、

もう大丈夫だよ。」


「春人、腕。」


「ああ、取り敢えず、くっ付けた。

後で、治療してくれるか?」


「勿論。良かった、春人無事で。。。

所で、その、春人の後ろの、

女の子誰?」


「えっ?あ、ああ。この子は、メリル。

さっき、意気投合してな、

一緒に、世界を救う事にしてだな。。」


「ふーん。意気投合ねぇ。」


あかりは、メリルを、じっと見ると、

立ち上がって、手を差し出した。


「よろしくね、メリルちゃん。

私は、あかり。春人の、妻です。」


「よろしく、頼む。あたしは、

メリル。ハルト好きです。」


「ん。ちょっと春人。仲間って、

どの仲間?春人が、好きですって、

どう言う意味で?」


「勘違いしない、あかり。

ハルトあたし、好き。友好。

仲間。仲良し?一緒に、世界を救う。」


「まあ、あかり、そう言う事だ。

どうも、俺たちの知らない事が、

この世界にあって、それを、

解決しないと、世界を救えない、

俺は、そんな気がするんだ。」


あかりは、俺の袖を引っ張り、

メリルから、距離を置く。



「まぁ、春人が、そう感じたなら、

私は、春人に、協力するわ。

でもさ、私、なんかあの子、

普通の子と、違うと思うんだけど。」


「そうなんだよ。あの、黒い影から、

出てきてさ、仲間を探してるなんて、

言うからさ。で、事情を聞いたら、

世界を救うって、言うから、

協力してやろうって、思ったんだけど、

いいかな?」


「まぁ、何か、全く、

よく分からないし、

影から出てきたなんて、

気になるけど、

春人の、感は、当たるからね。

取り敢えず、協力するよ。でも、

具体的に、どう、世界を救うのよ。」


「なんでも、1000年前に飛んで、

捕まってる、あいつの仲間を、

助けると、そいつが、世界を救う

方法を、知ってるらしいんだが。」


「1000年って、私も、無理よ。」


「それなんだが、メリルの、能力は、

時代に、中継地点を、作れるらしい。」


「嘘。。。

そんな、能力、あったら、凄いよ。

だって、いくらでも、昔にも、

未来にも、行けるし、何度でも、

やり直しも出来ちゃうんだから。。」



あかりは、メリルの傍に行き、

これから、協力していく上での、

能力の、すり合わせをしている。

能力者は、おのおのが、使える

力が違うため、能力の把握が、

非常に、大切だからだ。


「うん。大体の、能力がわかったわ。

それにしても、メリルちゃんって、

どこから来たの?」


「ずっと。時空の間にいて、

色んな、時代。それで、あかり、

見つけて、ハルトに襲われた。」


「春人に、襲われたの?」


「春人、あたし、襲ってきた。

あたしの事、殺ろうとした。」


「春人、無理やりも、駄目だけど、

やろうとしたって、どう言う事?

この変態、ロリコン。」


「ちょっと、待ってよ、あかり。

確かに、あのまま、戦ってたら、

最終的には、変態じゃない方で、

やってたと思うけど。」


「何、堂々と、

カミングアウトしてんのよ。」


「だから、違うよ。」


「ごめん。ちょっとからかっただけ。」


「なら、良かった。。。はぁ。」

俺は、ため息を一つ付いて。。。


「メリル、こらから、よろしくな。」



こうして、俺と、あかり。メリルの、

3人で、

パーティーを組むことになった。


「で、メリルは、どこに住むの。」

あかりが、首を傾げる。。。


「そうだな、メリル住む所どうする?」

俺も、腕を組んで考える。。。


「メリル、ハルトと、一緒に住む。

ハルト好き。あたしも、ハルトの、

嫁になる。」


それを、聞いた、あかりに、

今度は、冗談じゃなくて、

引っ張っていかれて、


「ロリコン」と、罵倒されました。。。


その後、あかりに、説明するのに、

凄く、疲れた。。。

結局、メリルは、

仲良しで、一緒にいることが、

妻だと、

感じたらしく、深い意味はないとの事。


まぁ、あながち、間違ってはないけど、

やれやれだよ。


こうして、行き場のない、メリルを、

含めて、俺たちは、

3人で、生活する事になった。。。

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