第4話 説明

朝起きて、久しぶりに、会社と言う、社会の縛りから、解放された、そんな、目覚めだった。


「せんぱい、おはよ。」


隣には、何故かあかりが、寝ていた。。。


「おまっ!何で横でねてるんだ?」


そう、俺が驚くのも、無理はない。

俺は、ちゃんと、来客用の布団を、あかりに、用意して、空いている部屋に、運んでやり、更に、お休みなさいを言って、

別々に眠りについたはずだったからだ。。。


「何でって、先輩、寒かったからですけど。今の季節知ってます?冬ですよ、冬。寒いに決まってますよ。」


「はぁ。。。一応、付き合う事にはしたが、それでもお互い、何も知らない内に、男女が、同じ布団に寝るって言うのは、良くないと、思うんだが。」


「先輩、結構、ヘタレですね。

まぁ、先輩が、そう言う人だったとしても、それは、私の問題であって、仕方の無い事です。」


「そう言うもんか?まぁ、ヘタレは、ちょっと、聞き捨てられんがな。」


「ふふっ、先輩、私も人を見る目が、無い訳じゃないですから。」


人懐っこいと言うか、警戒心が、無いと言うか。。。

まるで、妹見たいな奴だ。。。


面接に行く前に、時間はある。

昨日、聞けなかった事を、ちゃんと、聞かせてもらわないと、

これからの、話が、まるで見えて来ない。。。


「取り敢えず、起きてから、昨日の話、聞かせてくれ。」


「わかりました。先輩。」


何でも、一つは、悪霊退治と言うのは、特殊な人間にしか出来ず、訓練などでは、身に付かない能力だと、言う事。


二つ目は、この仕事の事を、口外しては、いけないと言う事。


三つ目は、能力者だとしても、

了承を得ずに、無理に勧誘しない事。


四つ目は、依頼を受けて、その依頼の場所に行けるのは、30分間以内と言う、制約が、有ると言うこと。


五つ目は、悪霊退治の任務から、抜ける時は、記憶を消される事。


と言う条件が、あるらしい。


「昨日の事だけど、どうやって、俺が、能力者だって、知ったんだ?何か、調べる方法が、有るのか?」


「勿論、ありますよ。この石を、袋から出して、手にとって下さい。」


「手に取ればいいのか?。。。

眩しいっ。なんだ?この石。」


俺は、すぐ袋にしまい、あかりに、返した。


「普通は、近づけないと、光らないんですが、先輩の場合、

かなり離れた場所から、光ってたので、すぐ見つけられたんです。。。それで、この一年間、先輩を、観察してたら、好きになってしまいまして。。。」


「一年間って。。。まるで、ストーカーだな。」


「先輩、思っても、言っていい事と、悪い事が、あるんですよ。それに、一年間の、観察も、勧誘するのに、必要な準備期間だと、思って下さい。」


「そうだったのか。悪い事を言った。しかし、さっきの条件と言い、悪霊退治って、何かの組織があるんだろ。」


「はい。組織の説明は、今日、これから行く、コンビニで、詳しい説明が、あります。」


「コンビニって、組織の持ち物なのか?」


「そうですよ。先輩。まさか、

本当に、只、コンビニバイトすると、思ってたんですか?」


「ああ。。。普通そう思うだろ。」


「先輩、私が、バイトって、言ったのは、お試し期間と言う事なんです。無理だと思ったら、

辞められる様に。」


「なるほど、記憶を消してか。」


「はい。その通りです。その場合、私と会ってから、辞めるまでの、記憶を消されます。」


「まあ、やるだけやって、無理だと思うまで、やって見るか。」


「流石、先輩。ノリが良いですね。そう言う所好きですよ。」


「まぁ、俺もあかりの、ぶっ飛んだ所、楽しくて好きだよ。」


「私は、普通です。ぶっ飛んでません。」


「まぁ、一応は、お前の彼氏だから、あかりの、普通に、早く馴れる様にするよ。」


「はい。先輩。」

あかりの、照れながら笑う、その全てが、可愛く見えた。。。







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