第2話 夢の世界

「先輩、犯人が、戻って来るって、

事ですよね。」


「そう言う事だと、思ってる、

それに、現状この家の家族は、

全員生きている。事件になるのなら、

そう言う結果を作らなければ、

成立しない。」


「流石、先輩ですね。でも、それだと、時間的にそろそろと、

言うことですか?」


背後に、悪寒を感じた。。。


「先輩、後ろ!!」


振り返ると、俺の肩を刃物が、

かする。。。


「っつうっ」


後ろを、振り返ると、髪の長い女が、

包丁を、振り下ろしている。


俺は、咄嗟に女の振り下ろした、手を掴み、羽交い締めにしていた。


「あかり、俺が押さえている間に、

警察に通報しろっ!!」


「先輩、それは、出来ません!

出来ないんです」


「どう言う事だ、あかり!

警察に、通報で出来ないって、

どう言う意味なんだ?!」


「その女が、見えてるのは、先輩と、

私だけなんです!その女は、

悪霊だから!」


夢の世界だとしても、

突然10年は、昔に来てようと、

次は、悪霊とか、

俺の見てる夢は、

どうなっているんだ!?


「じゃあ、どうすれば良いんだ、

あかり!」


「だから、先輩が必要なんです!」


女の悪霊を、羽交い締めにして、意味のわからない事を言われ、俺は、もがき、逃げようとする、悪霊女を、更に、

締め上げた。


「逃がすかぁ!」


逃がさないと、強く思い、強く締め上げる。悪霊女が、痙攣し始めて。。。


「消え。た。」


「流石、先輩!」


「流石じゃねぇよ、説明してくれ!」


「先輩には、

悪霊を払う力があるんです。」


あかりが、言うには俺の家系は、

代々悪霊を払う一族らしく、

強く念じて、悪霊に触れる事で、

強制的に成仏させる事が、

出来るというのだ。

と、言う設定の夢?

と言う事なのだろう。

夢の中の話だとしても、この家族を、

そのままにして、夢から、

覚めるのは、寝覚めが悪いので、

一応、救急車を呼んで、

ここを、後にした。


「いやぁ、夢にしても、

中々ブッ飛んでたよ。」


「夢って、何の話ですか?

まぁ良いです、帰りましょう先輩」


そう言うと、あかりは、微笑み、

来た時と同じ様に、

俺の袖を掴むと、一瞬で。。。


「おおっ。元の場所だ。」


「先輩、次もお願いしますね!」


「おう、また夢で会おうな!」


あかりは、あきれ顔で、


「だから、何の事ですか?夢って?

夢じゃないですよ、これ。」


「え、何て。」


そう言えば、さっきから、

肩が急に痛みが、襲った。。。

肩が、切れていて、血が、出ている。

「痛すぎる。夢なのに。」


「だから、夢じゃないって!」


「ほら、傷見せて下さい、今治しますから。」


そう言うと、あかりの、手のひらから、ぼんやりとした光が、出ると、

俺の傷口が、痛みが、無くなった。


「これってなんなの?」


暫く、あかりの説明を、聞き、

こんな、非現実が、冗談じゃない事を、見て、感じて、体験させられ、

思い知らされるのであった。。。


「さあ、先輩、家に帰りましょう。」


「ああ、じゃあな、あかり!」


そう言うと、あかりは、笑顔で。


「先輩、私も、これからは、連携を取るため、同じ家で生活します。」


どう言うこと?


「今日から、先輩の仕事は、

悪霊退治です。安心して下さい。

先輩の会社には、ちゃんと、

退職願い出して、ありますから。」


「どう言うこと?意味が、

分からない?」


「そう言う事です。」


こうして、訳の分からない事を、

笑顔で言う、あかりと言う、不思議な、パートナーとの

生活が、始まるのであった。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る